30 プレゼント ページ30
Aside
嬉しくて涙が出てきてしまった。
ななもり「え?あ……えと、A?どうしたの?」
ななもり様は慌てたように私とみんなを交互に見た。
周りもざわつき出す。
『ごめっ……なさい……。嬉しくて……っ。』
お礼を伝えたいのに言葉が詰まって出てこない。
こんなに嬉しい誕生日は生まれてはじめてだった。
ななもり「おい!お前らは先食べてろ!」
ななもり様は私に気を使って別の部屋に連れてきてくれた。
泣いているところを大勢に見られたくない私の気持ちを優先してくれた。
ななもり「落ち着いてからでいいからね。」
そう優しく背中をさすってくれた。
みんなの前と違って柔らかい声だった。
そしてしばらくしてななもり様はどこからか小さな箱を持ってきて私にくれた。
ななもり「お誕生日おめでとう。これ、プレゼント何だけど、こういうの選んだことなくて
……喜んでくれるといいな。」
少し恥ずかしそうに視線をそらして言った。
それを見てリボンを解く手が緊張で震える。
『これ……腕時計ですか?』
そう箱に入っていたのはピンクゴールドのオシャレな腕時計。
『ありがとうございます……!私にはもったいないくらいきれいで……嬉しいです。』
正直に自分の気持ちを伝えることは苦手だけど
ななもり様が勇気を出して渡してくれたプレゼントだったから
私もちゃんと気持ちを伝えた。
よかった、とほっとしたように笑うななもり様を見て気付いた。
やっぱり私
ななもり様が好きなんだ。
.
84人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「すとぷり」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
日傘 - もう、設定から神ってる気がする (2022年9月10日 21時) (レス) id: 0464914362 (このIDを非表示/違反報告)
。。。くるみ。。。(プロフ) - すとかさん» うそ……私の輝き抑えきれてなかったkana?☆やっぱりそうだよねウンウン((すとかさんコメントありがとうございます! (2022年3月21日 21時) (レス) id: e93ab0a5d1 (このIDを非表示/違反報告)
すとか - うん。神がいる。くるみ神がいる。 (2022年3月21日 12時) (レス) @page50 id: 323d133925 (このIDを非表示/違反報告)
。。。くるみ。。。(プロフ) - 如月藍歌さん» 藍歌ちゃんごめん!今気づいたよぉぉ!題名のセンス良すぎ?まあ、私に掛かればなんでも神だかr…((殴 (2022年3月11日 17時) (レス) id: e93ab0a5d1 (このIDを非表示/違反報告)
如月藍歌(プロフ) - 題名のセンス良すぎてなんか泣きそう(?)題名みた瞬間に少し離れた場所に置いといたパソコンに飛びついたもん (2022年3月9日 21時) (レス) @page49 id: 9b5b96ba1e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:。。。くるみ。。。 | 作成日時:2021年9月28日 15時