前世は姫今世はな組のお手伝いさん【紫】

23　似た者同士 ページ23

Aside




ななもり「俺は組長のときと配信者のときでは全然違う。」




ななもり様ははっきりとそう言った。




ななもり「自分が好きで始めたことと、伝統だから“さだめ”としてやってきたことでは感情だって全然違うんだ。


でも、Aには誰にも見せたことない顔見せてるよ。」




『え？』




ななもり様の顔を見ると少し赤くなってるように見えた。




ななもり「なんでもない。じゃあそろそろ仕事に戻らないと。」




『あ、はい。私も戻ります。』




あの顔の事かな……。




私はそう思って嬉しくなった。



そしてななもり様がつけていたイヤホンをそっと握りしめた。




『私もあんな顔してるのかな？』




有紗「そうですね〜。似た者同士ですごくお似合いですし……」




『え……？そ、そんな！って有紗!?いつからいたの？』




有紗「ななもり様のイヤホン握りしめてるときから。」




有紗はいたずらっぽく笑った。




恥ずかしくて顔が熱くなった。




有紗「ほらほら、そういうとことかそっくりですね！」




『もう、忘れて〜！』




私の叫び声が部屋に響いた。





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