【Undertale】元実験台はまた旅を始めたらしい

近道 ページ5

『…それじゃ、気を取りなおして、ウォーターフェルに行こうか。』

サンズが帰ってから、私はそう言う。

すると、Aははて？といった顔をした。

『……あー、滝だな。一言でいっちまえば。』

へえ！といった表情をするA。

『…喋んないのか？』

〈えっいや…はい。〉

Aは慌てたようにそう言うと、急に喋り出す。

…なんなんだ……

不思議に思いながらも、道を進んだ。

「ようニンゲン。…と、イナサ。」

『…またあったねぇ……』

ニヒルな笑みを浮かべている目の前の骨を見る。

〈なんでここにいるの？〉

「なんでって…オイラ、仕事を掛け持ちしてんだ。

おかげで、休憩時間も二倍。」

『おかしいだろ』

そうは思っても、この世界に常識は通用しない。

「オイラ今からグリルビーズ行くけど、一緒行くか？」

〈うん〉

『…あー、うん。』

「そこまで言われちゃしょうがない。仕事を切り上げていくか……」

『行こうって誘ったのあんただろ』

何度でも言おう。この世界に常識…どっちかっていうと、この骨に常識は通じない。

「こっちだよ。オイラ近道知ってんだ。」

そう言って、サンズはグリルビーズと反対の方向に(、、、、、、)歩き出す。

〈…え、そっち、違うんじゃ……〉

Aがそういいかける。

「ほら、もうついた。」

しかし、気づけばそこはもうグリルビーズであった。

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