【Undertale】元実験台はまた旅を始めたらしい

論理と感情 ページ19

【…よく、ここに来れたね。】

お茶いる？と声を掛けられる。

『…あ、お構いなく。』

【そう？さっき作ったの余ってるんだけど】

『じゃあ……いただきます。』

その返事を聞いてお茶を注ぎに何処かへ行く博士。

『…扉の外からは、狭く見えたけど…』

ここ、案外広い。

でも、灰色の地面とその先の茶色の地面が何ともミスマッチだ。

…付け足したのかな？

博士なら出来そうな気がしなくもない。

独特の音がして、【お茶出来たよー】と博士が言った。

…さっきまで何もなかったのに、なんかだんだん物が増えてる気がする。

【…で、私に聞きたいことある？】

『聞きたいことだらけですよ』

叫びかけて、音量を落とす。

【特に何を？】

感情など関係ない、とでもいうように冷静に聞いてくる博士。

…あぁもう、苦手だ。

『…博士の今の状況について。私について。この時間軸とAについて。』

それに答えられる私も、嫌いだ。

あれもそれもこれも、絶対私じゃない。

【…OK、わかった。答えられる範囲で答えるよ。】

博士がお茶をすする。

消えた欠片→←灰色の道標

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