自分の ページ27
目が、覚めた。
いつのまにか寝てしまっていたらしい。ベッドの中で、また寝ていた。
…頭が痛い。
それに、すごい熱いし…
熱が出ていることぐらいなら、わかった。
「…ん、起きたか。」
その声を聞き、私は反射神経で布団をかぶる。
「おいおい、そんな警戒しなくてもいいじゃないか?」
そう言って布団を剥ごうとするサンズ。
必死に布団を自分側に引っ張る。
布団の中が蒸し暑い…
ちょっと力が緩んだ隙に、がばっ、と布団をはがれた。
『…あ。』
情けない面を晒して顔をかくす私。
「…なんで隠すんだよ。」
『…だ、だって…』
“恥ずかしいから”
その理由がちゃんとした理由になってないことを感じ、私は黙る。
「…大丈夫、大丈夫。」
ぽんぽん、と肩を叩かれ、「今は寝てな」と言われる。
『…ね、ねえサンズ。』
「ん?」
『私のこと、嫌いじゃないの?』
そう。それは、ずっと怖かったこと。
だから私は…帰りたくなかったんだ。
「…どうしたんだ、急に。」
『い、いや…』
口が何度か開く。でも、どうしても話す気にならなくて…
『き、嫌われてたら。』
やっとのことで口に出す。
『どうしようって思ってて。』
下を向く。
『サンズに嫌われたら、私…』
『い、生きていけない…』
涙がどうしても流れて、また情けない顔になってしまう。
「…なんだ、そんなことかよ。」
なのに、どうしてあんたは笑うの?
「人からどうみえるかなんてさ、お前さんが気にすることじゃないさ。」
な?と同調を求めてくるけれど、わたしにはわからない。
「…お前の人生は、お前のもんだから。
人がどうこうじゃなくて、自分の好きなように生きればいいん。そうだろ?」
『…わかんない。』
「へへ。ま、いつかわかる日がくるさ。」
…あんたは、そう言うけどさ。
また、目を閉じた。
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もちりの(プロフ) - 志水さん» いえいえ…… (2022年6月17日 6時) (レス) id: 8fca6226df (このIDを非表示/違反報告)
志水 - タイトルは、父からの愛は諦めることにしました です、見ていただけるなんて、、嬉しくて死にそうです、(()) (2022年6月16日 22時) (レス) id: dcd42b86f9 (このIDを非表示/違反報告)
志水 - そうです、!知っていただけて光栄です... (2022年6月16日 21時) (レス) id: dcd42b86f9 (このIDを非表示/違反報告)
もちりの(プロフ) - あと、志水さんの作品も見に行きたいのですが……某呪術漫画の作品を書いていられる方でしょうか?間違ってたらすみません! (2022年6月16日 6時) (レス) id: 8fca6226df (このIDを非表示/違反報告)
もちりの(プロフ) - 志水さん» え、嘘やん……全然OKです!いやマジでありがとうございます! (2022年6月16日 6時) (レス) id: 8fca6226df (このIDを非表示/違反報告)
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