【Undertale】元実験台は本当の愛を知ったらしい (ページ21)

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見送りページ21

『…セラ。』

バタスコを食べ終わった後、部屋に帰る途中でセラに小声で話す。

『遺跡でたいって言ってたけど、どうするの？スイバも来たし、二人で行けば?』

「…あ、確かに。」

セラはぽん、と手を打ち、早速スイバの方にかけていった。

「ねえスイバ。あんた家に帰りたい?」

「…あー、いや。別に。」

そりゃあ、まあ…ね。その辺の草の名前をつけるような親だし。

「でも、セラさんが行きたいって言うなら…ご一緒しますよ？」

やっぱり親切なんだろう。そう言ってセラを見るスイバ。

…尽くしすぎるのもどうかとは思うけど。

『あんたの好きにしていいんだよ、スイバ。』

二人の間に割り込んでそう言う。

「あ…いや、いいんです。これでも、僕の意志です。」

僕がここに来たのは、とつづけるスイバ。

「親にいらない子って落とされたからで…僕、料理以外取り柄なかったから。

ずっと出来損ないだって思ってたんです。バカだし、力もないし。でも…」

「…でも、こんな僕でも役に立てるなら、ご一緒したいんです。」

「…あ。なんかすごい話聞いちゃった。」

全く空気を読まずにセラがそう言う。

「まー、一緒に来てくれるなら心強いや。よし、抜け出そう！」

『いややめとけ、流石にトリエルさんが可哀想だろ！？』

抜け出そうとするセラとスイバを慌てて止める。

「…じゃあイナサさんから話つけといてくれませんか?」

無理難題を課される。

『あー…わかったよ。』

でも、笑ってるやつをみると断れなくなるのが、私の悪い癖だ。

『風邪には気をつけるんだぞー？』

もっと他に気をつけなきゃ行けないことはいっぱいあるけど、敢えてそれだけを言う。

「わーかってるって。」

手をひらひらさせながらセラがいい、スイバの手を引っ張る。

「…あ、行ってきまーす！」

スイバがそれだけをいい、階段を降りていった。