【Undertale】元実験台は本当の愛を知ったらしい

タバスコパイ ページ18

「…イナサさん？大丈夫？」

スイバが心配そうに声を掛けてくれる。

『…ん？ああ、悪い。』

ちょっと考え事してたんだ、というと「そうですか…」と返される。

「イナサ遅い！早くして！」

随分礼儀がしっかりしているスイバとは対照的に、セラは生意気な口を聞く。

まあ別に…そっちの方がいいんだけど…

「トリエルさん！バタスコ食べたい！」

ホームに着いた途端、セラが騒ぎ出す。

「そうね。新しい家族が増えたんだし、焼いてもいいかもしれないわね。」

それを怒らないのが、トリエルさんの凄いところだ。

私だったらうるせえ！黙れ！で終わりだよ…

「い、いやいいです！お構いなく！」

無茶苦茶に緊張しているスイバ。

『そうか？じゃあタバスコパイにするか？』

笑いながらそう言い、まあ座りなって、と席をすすめた。

「あ…ありがとうございます…

あ！タバスコパイなら僕食べれませんよ！？」

すごく焦ったようにいうスイバ。

ジョーダンだって、と言ってから、私はトリエルさんの方にいく。

『トリエルさーん、私もなんか手伝います？』

「ああ、大丈夫よ！セラ達と一緒に座って待ってて！」

はーい、と返事をしてから食卓に戻る。

「…ねえスイバ。121分の21×14分の253って何だと思う？」

「きゅ、急にどうしたんですか？」

「いや、イナサから出されたんだけどさ、解けないの悔しいじゃん？」

と、二人が精神年齢が低めな話をしていた。

…なんだろう。急に可愛く思えてきた。

それに戸惑う私であった。

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