【Undertale】元実験台は愛に飢えているらしい (ページ7)

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名前ページ7

…ニンゲンか。

同種族に合うのは久しぶりだ。

ニンゲンに、余りいい思い出はない。

だから、ニンゲンに会いたいかって言ったらそうじゃないんだが…

あの子の目は、キラキラしていた。

希望を捨てず、一生懸命生きている目を…

助けたい、と思った。

無事に、家に帰してやりたい。

私はある程度知名度あるし、勘違いかもしれないが、まあまあ信頼されていると思う。

…国の研究員だから。

私がついていれば、少なくともアズゴアのとこまでは行けるはずだ。

その後は…ニンゲン次第だが。

ともかく、無駄死にだけはさせたくない。

…あの子に、希望を捨ててほしくない。

だから、あの子を送ろうと思った。

スノーフルの入り口で待っていると、画面越しに見たニンゲンがひょっこり顔をだした。

『…あー、こんにちは。』

どう声を掛ければいいのか分からなかったため、とりあえずそういう。

「…あ、えっと。はい、こんにちは。」

10歳ぐらいだろうか。しどろもどろに答えるその子。

『…あんた、ニンゲンだろ？』

そういうと、ニンゲンさんはびっくりした顔をした。

…バレなかったんでしょうね。私もびっくりするぐらいバレなかった。

『大丈夫、私もニンゲンだよ。』

ニンゲンを安心させるようにそういう。

『私はあなたを王様のとこまで送るためにここまできたんだ。…王様の話は聞いた？』

そう聞くと、ぶんぶんと首をふるニンゲンさん。

『この世界はね、アズゴアっていう王様が支配してて、…いろいろあって、ニンゲンを殺そうとしてるんだ。』

そういうと、ニンゲンさんは震え上がった。

『大丈夫、そんな悪い人じゃない。』

笑いながらそう言い、ニンゲンさんに名前を聞く。

「私の名前は、ミキです。」

青色の目でそういうミキだった。