【Undertale】元実験台は愛に飢えているらしい

帰る場所 ページ15

「タリラリラ〜私は川のわたしもり。

私は…わたし…もり…いえ、お気になさらず。」

サンズが喜びそうなことを言いながら船に乗せてくれるわたしもりさん。

…スノーフルから乗ってくれば良かった。私バカか？

船に乗ってホットランドまで行く。

ラボを見て目を丸くしているミキをみて、私もあの時はびっくりしたな…と思っていた。

『なんか、すごい近未来的だよね。』

ここだけ…と小さい声でいうと、ミキは苦笑した。

ここだけ。科学的なのはここだけ。

そう考えるとちょっと笑いそうになってしまった。

「あ、イナサおかえりなさい！」

ラボに入ると、アルフィーにそう言われた。

「…知り合い？」

そう聞くミキにうん、と答えると「もう帰ってきたのか？」と遠くからサンズの声がした。

…数時間かけてこの狭い地下を回ってきたって結構遅い気がするけど。

『帰ってきたよーすぐ行くけどねー』

アルフィーとサンズにそう言うと、「じゃあ、行ってらっしゃい！」と元気に送り出された。

…帰るべき場所があるっていいね。

私ははやく、ミキにその喜びを思い出させてあげなきゃ。

そう思うと、王宮に向かう足が早くなった。

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