【MHA】ばーさす！×３【轟焦凍】 (ページ46)

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「僕も、同じだ。強く、なろうね」

緑谷も右手の拳を握る。私もふと、体育祭の時におった左手の火傷跡をみた。いつもつけてるグローブはとってある。

きっと皮膚を移植したりすれば綺麗に治るのかもしれない。でもこれは、私の弱さだから。私も、いつか強くなれるまで。

「なんか、わりい、……」

「なにが？」

轟焦凍のつぶやきに私たちは首を傾げた。

「俺が関わると、手がダメになるみてえな、感じになってる……呪いか…？」

一瞬理解できなかったが察した。緑谷の怪我も私と同じこいつとの体育祭のトーナメント戦。そして今回の件も轟焦凍が二人の元に駆けつけた。

「あっはははは何を言ってるんだ！」

「轟くんも冗談言ったりするんだね」

「いや、冗談じゃねえハンドクラッシャー的存在に……」

轟焦凍の真剣な顔に二人して「ハンドクラッシャー！！」と繰り返して爆笑した。ぁあ、こういうところは高校生っぽい。ヒーロー志望の前に私たちはちゃんと高校一年生の子供たちだ。

『ふふ、私の火傷跡みる？今日はグローブしてないの』

「やめてAさん笑わせないで」

『正真正銘、轟焦凍の炎の火傷跡～』

「わ、わりい……」

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