【MHA】ばーさす！×３【轟焦凍】 (ページ34)

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夕刻、日が落ちた後それは突然の出来事だった。

「焦凍！ロータス！事件だついてこいヒーローというものを見せてやる！」

エンデヴァーが想定していた通り確かに事件が起こった。遠くで立ち込める炎や煙。もう市民は逃げ始めている。それでも逃げ遅れがいるかもしれない。

まずは私が消火しなければ。敵はエンデヴァーがいればなんとかなるはず。

その時、私と轟焦凍のスマホが同時に鳴った。すかさずそれを轟焦凍はみるが、私は無視してエンデヴァーの後につく。

『ちょっと、いまは』

「緑谷からだ」

『え』

緑谷？いまはきっと、ちょうど保須を横切る時間帯のはず。新幹線からこっちの煙幕かみえたから？そんな理由で邪魔になるようなことするやつか？いいや、しない。

「ケータイじゃない俺を見ろ焦凍！！どこへ行くんだ焦凍！！」

いやいちいち声でかいかよ。エンデヴァーの叫びも無視してこちらに一瞥をくれた轟焦凍は背後へ駆け出す。緑谷から送られてきたのは現在位置情報だった。

「江向通り4-2-10の細道。そっちが済むか手の空いたプロがいたら応援頼む。おまえならすぐ解決出来んだろ」

あの轟焦凍から出た言葉かと耳を疑うような台詞のあとに轟焦凍はこちらを少し振り向いた。

その視線はエンデヴァーでなく、私に注がれている。

「あの炎を消せるのはお前だ。頼んだ」

そう言った轟焦凍は「友だちがピンチかもしれねえ」それだけ残して去っていった。

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