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「パトロールは任せた。俺と職場体験の二人は保須の警察庁に向かう」
エンデヴァーの指示の元、サイドキックの方々は泊まる施設のチェックインやら周辺のパトロールやら散っていく。
なんだかんだやはり轟焦凍が大切なのか、エンデヴァーは私を気にすることなく轟焦凍へ声をかけながら前へ前へと足を進めた。
「蓮水、」
『ん？』
「フラフラすんな、置いてかれるぞ」
『はいはい』なんて適当に返事をしながら轟焦凍の後ろを歩く。
改めて、職場体験が始まってそう経ってはいないがあれから轟焦凍は私に声をかけることが多くなったように思う。事務的な会話から些細な声がけもしてくれるようになった。
体育祭やそれ以前は本当に敵意剥き出しになら数度言葉を交わした。あの時はお互いムキになってたし私なんて条件反射みたいな感覚だったからな、かなりひどい態度をとってたように思う。本当に今更すぎて、電車で謝りあった時も違和感だらけだったけど、
「荷物を置いて部屋を確認したらすぐパトロールだ。すぐにこい」
挨拶を終えたエンデヴァーが、外で待機してた私たちにそう言うとまた重たそうな身体を動かす。
エンデヴァーのそういう指示にいちいち嫌そうな顔をする轟焦凍がなんだか可笑しかった。
『そういえばさっき緑谷からメールあって保須を新幹線で横切るんだってさ』
「どこに向かうんだ？」
『東京の渋谷？かなんか』
教室へ行くと常にチラつくあの緑色のもふもふをもう二、三日みてないと思うと感傷深い。
なんだかんだ癒しなんだよなぁ。紅白頭みてもなんも癒されないし………
「？ なんかついてるか？」
『………いや、綺麗な髪だなって思って』
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