【MHA】ばーさす！×３【轟焦凍】 (ページ29)

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『はぁｯ……』

「ふん、そろそろ限界か。貯水は」

『もう、ないです』

時計の針は午前十一時半を指し示す。もうかれこれ五時間が経過しているのか？どんだけ特訓させるつもりだよ……、肌もピリピリしてるしおそらく脱水症状も起こしている。ばかみたいに貯めてた水も全て使い切ってしまった。

私の背後はビシャビシャなのにエンデヴァーの方は炎すらみえる。八割型蒸発してしまった。当たり前だが実力が違う。まさしく桁違いだ。

「まあクウォーターの娘にしてはいい方だ。どうせ甘やかした教育をしてきたんだろうと思えば、お前自身の根性か？」

『……負けず、嫌いなので』

「ふん、気に入った。昼食まで休め。水道くらい好きに使っていい」

『ありがとうございます』

ふらつく足にムチを打って部屋へと向かう、がどうしてもよろけて廊下の床に膝を着いた。

ぁあーもう普通一人で放置するか？鬼畜めが。

「おい、蓮水」

『ん、ぁあ、轟焦凍…』

「ボロボロじゃねえか、立てねえのか」

背後から誰かが駆け寄ってきたと思えば轟焦凍だった。別室では一人でトレーニングしていたようで、疲労した様子ではあったが怪我はみられない。

『あんたの親父さんまじで鬼畜』

「だろうな、部屋どこだ」

『三階の３０２』

「送ってく」

そう言った轟焦凍は私の前に背を向けて屈んだ。………ん？背を向けて屈んだ？え、なんで？？

「乗れ」

まさかのおんぶ！

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