【MHA】ばーさす！×３【轟焦凍】 (ページ27)

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『ふぅ…………』

先程、寮と称したが、そもそもの話エンデヴァーのヒーロー事務所はバカでかいビルのような建物である。

そしてそのビルの下層がサイドキック用の寮。つまりほとんど、

『なにこれ快適、ホテルじゃん……』

ビジネスホテルのような内装に、設備、風呂。もうなにもかも快適。ホテルにしては少し広い浴槽で足を伸ばしながらくつろぐ。

職場体験にきたというよりは客人として招かれたような気分になってしまう。なぁんて油断してたら明日エンデヴァーにボッコボコにされそうだな…。

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『……あれ以来、龍の声は聞こえない』

風呂の水を救って、龍を作ってみてもソレに自我は宿らない。

『喚ぶ、なんて？そもそも名前あるのかな』

水神ってみんなから呼ばれてたっけか。母にもう少しアドバイスをもらっとくんだった。今からでも電話しようかなぁ。

『あん時は強く願った。から喚べた？なら、』

またあの時みたいに来てくれと頼み込めばいい。

来てください、あなたの力が必要です。私に力を、もっともっと、

『強くなりたい』

声に出してみても、水しぶきが上がるどころか、シーンと静まり返る。やっぱそうだよなぁ、とシャワーを浴びて浴室から出た。

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