【MHA】ばーさす！×３【轟焦凍】 (ページ26)

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エンデヴァーに連れられ、担当地区周辺の敵退治を数件片付けたあと再び事務所に戻った。

職場体験中私はこの事務所のサイドキック用の寮のような場所に泊まることになるのだが、

『轟焦凍は実家に戻らないの？』

「ぁあ、毎日通うのも面倒だし、お前はここで泊まり込みなんだろ」

『まあそうだけど』

轟焦凍の家なんて何処にあるのか知らないが、エンデヴァーの家でもあるのだからそんなに遠いわけがない。

何も轟焦凍までここで寝泊まりする必要はないのにな。だいたい日常会話程度はできるようになったとはいえ、まだ雑談とかそういう域には達してない。ぶっちゃけまだ気まづい。

「ロータス、」

『はい、エンデヴァー』

「ここにいる間は好きな時にこの部屋を使っていい。普段はサイドキックが自主的にトレーニングするためにある部屋だが、せっかくだ」

『ありがとうございます』

手渡されたのはカードキーで、その裏には小さな地図もあった。

トレーニング室Ｃと書かれている。サイドキック用ということは個性を自由に使っていいはずだ。好きな時、というのは夜中でもいいということだろう。

「明日はそれぞれ俺が用意したプログラムで動いてもらう。夕方からはしばし出張して敵退治に行くぞ。泊まりになる。荷物はひとかたまりにしておけ。時間厳守だ」

『はい』

「………ぁあ」

「じゃあな」と事務所を出ていくエンデヴァー。エンデヴァーは家に戻るのだろうか。

ぁあー、なるほど。轟焦凍は一緒に帰りたくないのかね。父親嫌いも拍車かかってんなあ。

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