【MHA】ばーさす！×３【轟焦凍】 (ページ23)

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そうして職場体験の日がやってきた。学校から貸し切りのバスで駅へ向かい、そこから各々の職場体験先へ。電車や新幹線といった具合にそれぞれ別れて行った。

「じゃあねAちゃん！連絡するからね！」

『うん、お互いがんばろう』

透とも別れて一息つく。これは先程判明したことなんだが…………、

「行くぞ蓮水」

『ぁあー、……はい……』

轟焦凍と職場体験先が同じだった。ちなみに体育祭終わって以来初めての会話だ今のが。普通に無理。

私たちの職場体験先はエンデヴァーヒーロー事務所で、まさかあんなに父親嫌いをみせていた轟焦凍が来るとは思わず……完璧に油断していた。いったいぜんたいどういう心境の変化なんだ。

「行き方は分かるから、ついてこい」

『ありがとう、ございます』

うっわぁ、すごく気まづいなぁ。こいつとつくまで一緒。ついでについてからも一週間は一緒。やってられない今から頭が痛い。

だいたいなんで私敬語なの、今まで散々煽りあってきた仲なのに……なんかすっごいシュールだし後ろからの視線が痛い。多分切島くん辺りだ。いつも心配かけてごめんねアイドル。

『…………帰りたい』

純粋に。とても、素直に、帰りたい。

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