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『オール、マイト…？』
出入り口からまるであの分厚い扉を吹っ飛ばしたかのような音が聞こえたと共に、平和の象徴が、助けに来てくれたと知る。
いつの間にか目の前にあった手は止まっていて、オールマイトの登場に助けられたと、思った。
『相澤さんが！！』
力いっぱい叫んだのと同時かむしろそれより速かったか。オールマイトは右腕に相澤さんを抱え、私と緑谷を左腕でかつぎあげ、男から遠ざけた。
気付いた時には離れたところに立っていたものだから少し混乱したが、オールマイトの姿をみて安心できた。
「二人とも、入口へ。相澤くんを頼んだ。意識がほぼない。早く！！」
『相澤さん！』
オールマイトに預けられ、相澤さんに駆け寄る。頭からは大量に血液が流れ、ひどい骨折もしているように思えた。
『許せない……あんなやつら！』
「Aさん落ち着いて！ いまはここを離れよう。悔しいけど、僕らじゃ歯が立たない」
緑谷に肩を捕まれ、そこでやっと冷静さを取り戻した。そうだ。相澤さんをこのままの状態にしておくわけにはいかない。
『…私のコートで軽く止血してから運ぼう。結構頑丈な生地にしてくれって要望だしたんだけど。これ破れる？』
「うん！ 任せて」
冷静になれ。私がなりたいのは足でまといじゃないだろ。立派な、母のようなヒーローに、悲しそうにしている人を救えるヒーローに、なりたいんだろうが。先程までの醜態にどんどん焦りを感じる。
だけど、反省会はまた今度だ。いまは相澤さんを助けなきゃ。憧れのヒーロー、こんなかたちであなたの助けになるなんて考えもしなかった。まだ幼くて、それこそアイツに会うよりも前に。
あなたに、母と一緒に仕事をしているあなたに、私は確かに憧れを抱いた。随分会ってなくて、忘れていた気持ちが蘇る。尚更、いま助けにならなくちゃいけない。
『梅雨ちゃんたちと合流しよう』
「……うん。でも少しオールマイトに話さなきゃいけないことがあるから」
『分かった』
なら防水加工のコートを下に敷いて個性で先生を運ぶか。そっちの方が私一人で成人男性の身体を引っ張って運ぶよりかマシだろう。
『もうすぐ、助けが来ますから。耐えてください。相澤さん』
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ひつじ(プロフ) - 蒼さん» 初めまして、こちらの不手際でした。せっかく見に来ていただいたのに申し訳ありませんでした。ご指摘、コメントありがとうございました。 (2020年3月6日 11時) (
レス) id: 227ef6ac63 (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - 初めまして。名前変換機能が出来ていないようで作品に入り込めません。 (2020年3月3日 7時) (レス) id: e3ad752106 (このIDを非表示/違反報告)
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