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息を殺す。頭の中が真っ白で、ぐちゃぐちゃで。全員何も言葉は発さない。むしろこんな状況で落ち着いて何かを話し合うことなんてことできるわけなかった。
それでも、もう自分がこの瞬間何をしたいかの答えはでていた。
「死柄木弔」
心臓がばくばくと鳴る。突然現れたワープゲートの男が主犯格らしき男と何を話しているかなんて、私には聞こえなかった。
その時横の三人は既に落ち着けていたのに、私にはできていなかった。だから、
「へし折って帰ろう！」
目の前に迫ってきた相手に力一杯の波を叩きつけるなんてこと、できたんだと冷静になってから思う。自ら自分たちの視界を塞いだ。相手の個性も完璧に把握していない状態で。浅はかだ。
『その人から退け！！！』
「Aさん！？」
消えてよ。離れてよ。一心不乱に願う。叫ぶ。胸を焦燥と恐怖心が焦がすも、手順はどこか冷静で、相手の目くらましをしながら峰田くんと梅雨ちゃんを個性で安全なところに飛ばす。と同時に一番離れていた緑谷の位置から何かを殴る凄まじい音が鳴り響いた。
「SMASH！！」
「脳無」
鳴り響く轟音に波が退く。水色の髪の男の横に、先ほどまで相澤さんの上にいた脳が剥き出しの大男がいた。パッと目をやればそいつの腹に緑谷の拳が当たっていて、個性を使って殴ったんだと理解する。
「Aさん！！」
「死ね」
『っ！？』
一瞬、たった一瞬だけ緑谷をみただけなのに。隙を突かれた。男の方に向き直る頃には、その手が私の眼前にあって……。
このまま手が頭を掴めば、相澤さんの肘が崩れたように、容易に自分の死を想定できた。だけど動くことは叶わない。嫌だ。死にたくないのに。助けて、助けてよ、
『おかあさ、』
______バァン！！
「もう大丈夫。私が、来た！！」
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ひつじ(プロフ) - 蒼さん» 初めまして、こちらの不手際でした。せっかく見に来ていただいたのに申し訳ありませんでした。ご指摘、コメントありがとうございました。 (2020年3月6日 11時) (
レス) id: 227ef6ac63 (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - 初めまして。名前変換機能が出来ていないようで作品に入り込めません。 (2020年3月3日 7時) (レス) id: e3ad752106 (このIDを非表示/違反報告)
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