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『私の個性はなんとなく知ってると思うけど、水。肌に触れた水は全て操れるけど、ちゃんと触れなくても使える。具体的に言うと私から5cm以内。イメージとしては身体に常に膜を張ってる感じかな。でもたった5cmだからほぼ触れると同じ』
「やっぱりすごい……」緑谷はそう呟くが、実際、言うほどそんなに万能な個性ではないのだ。
「十分万能だと思うけれど…」
「ええ。攻撃も防御も申し分ないんじゃない？」
「…つえー個性だと思うぞ」
『ありがとう。でも、例えばさ、私がいまここに飛び込んだとするじゃない？』
きっとみんなのイメージはこうだ。私が飛び込み水中に入った瞬間、この湖の水全てを操り敵を倒す。だが残念なことに、私には母のように水を“引き寄せる”力はない。あくまで“触れた”水しか使えないのだ。そこが私と母の大きな違い。
『だから、そんなに万能じゃないと思う。多分今回戦闘において私はあんま使えない』
「………それってさ、“蓄える”ことってできるの？」
『え？』
緑谷の予想外の質問に驚いた。確かに触れた水をそのまま操らずにしておくことで蓄えることはできる。さらに蓄えた水は下水道に流されても不純物と混ざったり蒸発しても綺麗な状態で呼び寄せることができる。
個性を使う時、私はほぼ蓄えた水を何処かから引き寄せて使うのだ。もちろんその場、その空間の水蒸気を液体化させたりもするが、それじゃあとても間に合わない。
「いまどれくらい貯めてるの？」
『家庭用の貯水タンク二つ分くらいかな。私の個性は一度使うと個性が解除されるの。だから昨日家で個性使ったトレーニングしたから少し減ってるかも』
「いや、それだけあれば十分だよ」
緑谷はこの四人の個性をどう使って敵を倒すつもりなのだろう。考え込み始めた緑谷をみて、私たち三人は顔を合わせる。
「……少し、無謀かもしれないけど」
作戦が決まった。
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ひつじ(プロフ) - 蒼さん» 初めまして、こちらの不手際でした。せっかく見に来ていただいたのに申し訳ありませんでした。ご指摘、コメントありがとうございました。 (2020年3月6日 11時) (
レス) id: 227ef6ac63 (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - 初めまして。名前変換機能が出来ていないようで作品に入り込めません。 (2020年3月3日 7時) (レス) id: e3ad752106 (このIDを非表示/違反報告)
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