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「緑谷ちゃんの言う通り、私たちの個性を知ってたら二人とも火災ゾーンに放り込まれてたわね」
『不幸中の幸いってとこかな』
こんなことになってしまってはいるが、案外私たちは運が良かったのかもしれない。
「僕らの個性がわからないからこそバラバラにして数で攻め落とすって作戦にしたんだよ」
緑谷の考察には納得できる。緑谷は知識量、状況把握能力ともに優れてるな。少なくとも私より頭を回すのは得意そう。何かしら誰かと組めと言われたら緑谷のところにでも行こうか。
「数も経験も劣る！ 勝利の鍵は一つ！ ぼくらの個性が相手にとって未知であること！！ 敵は船に上がろうとしてこない！ これが仮説を裏付けている！」
そうと決まればはやいな。『じゃあまずは作戦会議ね。個性説明しあおうか』という私の提案に緑谷と梅雨ちゃんは頷く。
峰田くんはまだ青い顔で戸惑っているようだった。正直私だって怖い。今にも泣きわめいて母を呼びたい気分だが、そんなこと言ってたって仕方ないだろう。きっと13号が助けを呼ぶ手段を考えていてくれているはずだ。信じなきゃ。
「私は跳躍と壁に張りつけるのと舌を伸ばせるわ。最長で20m程。あとは胃袋を外に出して洗ったり、毒性の粘液…といっても多少ピリッとする程度のを分泌できる」
「分…泌…！！」
「後半二つはほぼ役に立たないし忘れていいかも」
「薄々思ってたけど…強いね」
『フィールドさえ選べば万能ね』
室内戦だって天井に張りつけるだろうし、水の中ならスイスイ泳げる。舌で人を掬いあげることもできるし、ヒーロー向きのかなり強い個性だ。梅雨ちゃんがこの場にいてくれているだけで心強い。
「僕は…超パワーだけど…使った先からバッキバキになる…。もろ刃の剣的なアレです」
『使い所が肝心って感じだね。緑谷は秘密兵器枠かな』
それにしても使った先からバッキバキだなんて相当リスキーな個性だ。思えば体力テストの時も訓練の時も使った箇所は赤黒く変色していたのを思い出す。
今は緊急事態。すぐ治癒してもらえる状況ではない。慎重に使ってもらわないと、
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ひつじ(プロフ) - 蒼さん» 初めまして、こちらの不手際でした。せっかく見に来ていただいたのに申し訳ありませんでした。ご指摘、コメントありがとうございました。 (2020年3月6日 11時) (
レス) id: 227ef6ac63 (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - 初めまして。名前変換機能が出来ていないようで作品に入り込めません。 (2020年3月3日 7時) (レス) id: e3ad752106 (このIDを非表示/違反報告)
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