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浮遊感に襲われる。空を切った手をそのままに落下先を真っ先にみた。下をみる限りここは……、
『水難ゾーンｯ！！』
叫ぶのと同時に入水した。水の膜を身体から5cm感覚で張り、衝撃を和らげる。
そしてコスチューム内にだけ空気を残し、肌が出ている部分は膜を消して水に触れた。ちょうどいい。ここならもしも敵が大量にいたとしても…、
「見つけたァ！！」
簡単に倒せる。
水中に渦を作り出し、向かってきた敵に向けて放つ。敵はそれに巻き込まれ、もがきながら沈んでいった。やっぱり水中での戦闘は有利だ。
でもそろそろ酸素がなくなってきたな。顔の周りは膜で覆われているためまだ顔だけは水に浸かっていない。といってもこんな狭い空間の酸素だけじゃ長続きしないので上に向けて進んだ。
『…ふはっ！ ………ここは、』
「Aさん！！」
背後の船から緑谷の声が聞こえる。次の瞬間、長い舌が私の体に巻き付き、船の方に引き寄せられた。
「良かったわ、無事で」
『蛙吹さん、ありがとう』
「ケロッ梅雨ちゃんと呼んで」
救い出してくれた彼女に礼を言って周りをみると、船には梅雨ちゃん、緑谷、峰田くん、私の四人。船の周りを囲うようにして敵がざっと二十人。
…どちらかというと水中戦の方がいいんだけどな。でもこの人数相手だ。死角が多くなるし、私の個性は水を操れるだけで水中に身体が適しているわけじゃないため水中での呼吸はできない。
さらに耳も水中じゃ聞こえづらくなる。梅雨ちゃんのサポートがあったとしてもどうだろう……。
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『面倒なことになったな……』
さっきからどうもアイツの顔がチラつく。これは心配なのだろうか。焦燥なのだろうか。それとも、心細い、とか？ いやいや、ない。それはない。
でも葉隠さんのことは心配だ。彼女の個性は戦闘に適しているわけじゃない。それに、持ち前の隠蔽力も察知系の個性が敵側にいれば意味がない。誰か戦闘向きの個性の人と一緒にいるといいんだけど……、
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ひつじ(プロフ) - 蒼さん» 初めまして、こちらの不手際でした。せっかく見に来ていただいたのに申し訳ありませんでした。ご指摘、コメントありがとうございました。 (2020年3月6日 11時) (
レス) id: 227ef6ac63 (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - 初めまして。名前変換機能が出来ていないようで作品に入り込めません。 (2020年3月3日 7時) (レス) id: e3ad752106 (このIDを非表示/違反報告)
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