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扱い方が分かったところで、改めて葉隠さんに有護の口から説明させた。詳しいところは避けての内容だけど葉隠さんも本人から話を聞いて納得した様子だ。
「大変なんだね……」
『正直協力してやるギリもなかったけどあまりにもひどかったからね』
「ひ、ひどいってどこら辺ですか？」
『顔とか、顔とか顔かな』
「顔じゃん！！」
いや、あんな顔されたらたとえ男でも婚約するよ。実際この人女だしなんの問題もないはずだ。
「あの、ところで確かめたいことがあったんですけど」
『ん、なに？』
「いや、蓮水さんの御家族にはこのこと説明してあるんですか？」
『え？』
なんで私の家族に？ 確かに婚約だけど婚約(仮)じゃん。(偽)と言ってもいいくらいじゃん。
「いや、うちの母親が本当にいいのかとかうるさくて……」
『真面目な人なんだね。別にいいよ。その代わりこれは貸しだから』
「……はい」
貸しと聞いて何を想像したのか青い顔で頷く有護が面白かったので特に何も言わずに話を戻す。
『できれば有護のお母さんとは今度直接話したいんだけど…』
「えっ、ぁあー、ちょっといま母さん家を留守にしてて…」
『そっか。じゃあいつか都合がいい日に。そろそろ時間だから教室戻ろ』
「はい。ありがとうございます。また！」
ペコペコと頭を下げて帰った彼の背中を葉隠さんと共に見送る。
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「…なんだか急に腰が低くなってたね……」
『うん。あれが素だと思う』
「前から思ってたけど不思議な人だなぁ」
不思議というか、変人というか。今のところ私は彼についてほとんど知らない。家庭事情や個性婚、暗い話ばかりしかしてなかった。
まだ知り合って二日目だしなぁ。我ながらよく出会ったその日に婚約者になったもんだ。
「……で？ Aちゃん有護くんのことはどう思ってるの？」
『え？ なにが？』
「好きかどうかだよ〜！」
彼が本当は女性だということを知らない葉隠さんに詰め寄られる。
私の恋愛対象は女性ではなく男性なので、なんとも言えない。もちろんそういう人たちを否定する意図はまったくないが、今のところ男性と添い遂げたいと思ってる。
『さあね』
「えぇー！」
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ひつじ(プロフ) - 蒼さん» 初めまして、こちらの不手際でした。せっかく見に来ていただいたのに申し訳ありませんでした。ご指摘、コメントありがとうございました。 (2020年3月6日 11時) (
レス) id: 227ef6ac63 (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - 初めまして。名前変換機能が出来ていないようで作品に入り込めません。 (2020年3月3日 7時) (レス) id: e3ad752106 (このIDを非表示/違反報告)
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