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「蓮水Aさん！！！」
ＨＭが終わり、まさに帰ろうとしていた時、そいつは現れた。そういえば隣のクラスだったっけ………。
「一緒に帰りませんか！？」
『他を当たってください』
「そこをなんとか！！！」
『声がでかいわ』
さてはこいつ声量だけでゴリ押しするタイプか。自分の教室でもないくせに堂々と入ってきた彼に自然とクラスメイトの注目も集まっていく。
迫ってくる男をどう対応するか困っていたところ、ついにガシッと手を掴まれた。
「さぁさぁ行きましょう！！」
『えっ、ちょ、葉隠さ』
「がんばれ！」
『あっ、見捨てたな！ ちょ、待って』
動揺する中、葉隠さんに助けを求めるもあえなく撃沈。男子高校生の腕力でどんどん教室から離れていく身体。少し自分の方に腕を引き寄せようとしてもビクともしない。
これはもっと訓練しないといけないな…、じゃない。本当にこの人何がしたいんだ。
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『ねぇ、』
「あっ！ もしかしてどこか寄りたいですか？ どうせなら放課後マツクにでもします？」
『話聞いて』
「それともどこか洒落たカフェにしましょうか！ おすすめがあるんです。とっても綺麗で」
『分かった！！ 断らないからちょっと止まって！！』
やっと私の声が届いたのか足を急に止める彼に、私は溜息をつく。カフェだろうがなんだろうがどこへでも行ってやる。とにかく落ち着いて話がしたかった。
私にこいつの話を聞いてやるギリなんてないんだけど。何か困ってて理由があってこんなことしてるんだったら…、
そう思って、顔を上げた時だった。
『……なんて顔してんのさ』
案外近くにあった彼の顔は、誰かに縋り付きたくてたまらないと言ったような、…困っている人の表情をしていた。
息をのむ。その顔をみると、婚約だのなんだのが全て冗談だと、とても思えなかった。
『…どこで話す？』
「……お、おすすめのカフェで。ほんとに静かで雰囲気いいところなんで」
『案内してね』
「…はい」
急にしおらしくなった彼はずっと何かを考えているような俯き加減で私をカフェへと案内した。
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ひつじ(プロフ) - 蒼さん» 初めまして、こちらの不手際でした。せっかく見に来ていただいたのに申し訳ありませんでした。ご指摘、コメントありがとうございました。 (2020年3月6日 11時) (
レス) id: 227ef6ac63 (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - 初めまして。名前変換機能が出来ていないようで作品に入り込めません。 (2020年3月3日 7時) (レス) id: e3ad752106 (このIDを非表示/違反報告)
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