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「俺と結婚しましょう！！」
葉隠さんに引っ張られ、Ｂ組に向かう途中の廊下。そこでどこかで聞いたことのあるセリフが聞こえた。
「あっ！ あれだよあの男子！」
案の定、噂の男子だったようで確かに彼は上級生らしき美人な女子生徒に求婚していた。が、美人さんが優しく断ったところで恐らくその人の彼氏が登場。彼氏らしき人が男子に一言なにか言って、二人で仲良く去っていった。
非リアとリア充の格差社会ってやつか、多分違うけど。
「………あんなあっさりしてるもんだっけ？ プロポーズって」
『いやあれはプロポーズとは呼んでいけない気が……』
ヒソヒソと彼らに注目していた野次馬の中で葉隠さんと話す。はぁ…、と落ち込むように溜息をついた噂の彼はこちらをみてピタッと動きを止めた。ん？
「………めっちゃみてない？」
『………誰を』
そう、問題は彼が見つめているのが誰か。周りにいた野次馬女子たちも異変を感じ取ったのか急に黙り込む。
「く、」
「く？」
「クククウォーターの娘さんだー！！！」
そう言い放ったかと思えば短い距離を猛ダッシュ。ガシッと両の手を掴まれた。誰だよクククウォーターって。うちの母親はクウォーターなので人違いですねさようなら。
「俺と結婚してください！！！」
『は？？？』
こうして前頁、冒頭に戻る。何故プロヒーローの娘ってだけでこうも面倒事に巻き込まれるのか。轟焦凍にしろ、こいつにしろ、本当にふざけんなである。
小、中学校と平和に過ごしていた日々が不思議に思えてきた。雄英やばいな。
『い、嫌だ…』
「そこをなんとか！ お付き合いを前提に結婚しましょう！！！」
『逆だよアホか！！』
思わず手を払い除ける。というかまず結婚できる年でもないだろお前。同級生のくせに。
「俺クウォーターさんのファンなんです！！！」
『母親目当ての男となんて結婚できるか！ というかまずあんた誰！？』
「はい！ 俺は有護守！ あなたは蓮水Aさんですよね！！」
『人違いです！！！』
「えっ……」
絶対にこいつはめんどくさい。そして高確率で粘着質だ。そう思った私は堂々と嘘をついて葉隠さんの手を引き教室へ逃げた。
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ひつじ(プロフ) - 蒼さん» 初めまして、こちらの不手際でした。せっかく見に来ていただいたのに申し訳ありませんでした。ご指摘、コメントありがとうございました。 (2020年3月6日 11時) (
レス) id: 227ef6ac63 (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - 初めまして。名前変換機能が出来ていないようで作品に入り込めません。 (2020年3月3日 7時) (レス) id: e3ad752106 (このIDを非表示/違反報告)
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