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「A！朝だぞー！」
カンカンカン！！ フライパンの底をおたまで叩く音がする。下の階、お店からだ。お客さんもいるだろうに毎日父はそうやって私を起こす。
「早くしないと学校遅刻するぞー！！」
今日は土曜日です。ちょっと抜けたところのある私の父は定食屋を営んでいる。朝は六時から夜は十時まで盆と正月以外ほぼ年中無休。
『おはよ』
「おはよう。まだ三人しかお客さん来てないから混んできたら手伝い頼むからな」
『土曜だって気付いたの？』
「さっき常連さんに言われた」
まだパジャマ姿なのでお客さんにみえないようにそっとお店に顔だけ出す。だが、カウンターのお客さんにはみえてしまうのでにこやかな表情で手を振られてしまった。
「ん？ なんかあったのか」
『……やな夢みた』
「怖い夢じゃなくて嫌な夢？」
『そ』
「懐かしいものみてるなぁ」
私が嫌な夢と言う時は必ず昔会った男の子がでてくる夢だ。おばけだったら怖い夢と言うし、交通事故とかも怖い夢。
あの男の子は、怖いというより……かわいそうだと思った。なのに私は何もできない。嫌な夢だ。
「はやく顔洗ってきなさい」
『はーい』
だけど、所詮昔のこと。私には関係ない話。本当なら私だった？ 現実は君なんだろう？ きっと会うことなんてない。この先もしどこかですれ違ってもあっちは私を覚えてないはずだ。こんな地味なの覚えてたら純粋にすごいと思う。
だからすっきり忘れていいはずなのに、それは忘れさせないとばかりに定期的に悪夢を見せるのだ。
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ひつじ(プロフ) - 蒼さん» 初めまして、こちらの不手際でした。せっかく見に来ていただいたのに申し訳ありませんでした。ご指摘、コメントありがとうございました。 (2020年3月6日 11時) (
レス) id: 227ef6ac63 (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - 初めまして。名前変換機能が出来ていないようで作品に入り込めません。 (2020年3月3日 7時) (レス) id: e3ad752106 (このIDを非表示/違反報告)
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