【原神】大航海を闊歩する【ONE PIECE】 (ページ7)

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7.お許しください、鐘離様。ページ7

帝君に銃弾が撃たれた。

我は遅かった。風の力で早く動ける癖に小さな体が憎い。

「このわしに逆らうからだえ。むふ、この男死体でも高く売＿＿」

＿＿

場面は変わるわ時も注目する人物も世界も変わるのだが。

魈は旅人の空に鐘離の失踪を聞いて根性で探しだした秘境の前に居た。

璃月を守る少年の姿をした仙人。美を詰め込んだ顔面には今、鬼が宿っている。

葛藤はしたが、空に詰め寄った時点でもう心は決まっていたのだろう。国を守る使命か、主君への忠誠か。空は最後まで鐘離が消えた秘境について口を割らなかったが、見つかってしまった時のためにとこう言った。

「魈、後悔しない方を選んで。俺には冒険者の知り合いも心得もあるんだから、璃月のことは任せてよ」

魈は秘境に入り中をくまなく探索。やがて執念で界渡りをすることに成功した。

＿＿

気づけば鬱蒼とした木々の中に立っていた。

鳥達の鳴き声が騒がしい、微かに潮の香りがする。海が近いのか？

魈が転移したその島は女又隷商達の拠点だった。
気づけたのは潮の香りを頼りに歩き、海が見えるようになってからほんのり血の香りもし出したからである。

魈は鳥の仙人のため海ぐらい飛んで渡れる。見て見ぬふりもすることは出来たが……昔の自分を思い出し苦しくなった。

「靖妖儺舞」

助けたら胸の痛みは取れるだろうか。

女又隷商というからには当然船を持っている。魈は知らなかったが、捕まっていた人間達がそう言って女又隷商が持っていた船を自由に探索しだした。

なぜだかは知らないが魈は遭難者ということにもなっていたので、彼らが操縦する船に相乗りすることが出来る。靖妖儺舞とは巨大な痛みと引き換えに大きな力を手に入れる式である。ぼろぼろになった姿が彼をそう見せたのだろう。

魈は元女又隷達と小さな森林がある島を脱出。

その後大きな町で別れる。別れを切り出したのは元女又隷達のリーダー格の人間であり、魈としても一刻も早く鐘離に合流したかったのでありがたかった。これからは自分達でなんとかしてみせる、と自信がある表情には璃月の人々を思い起こした。

帝君も寂しくされているだろう。愛する国民が見れないのだから。魈は別れてすぐ鳥になりあてもなく岩元素を探し始めた。

ついてすぐ状況確認のため使っているはずなのだ。そして戻れるようであれば莫大な岩元素を使い、今頃魈は何日も寝ずに秘境を探すこともなく、テイワットで平和に妖魔を滅していたはずなのだ。