【原神】大航海を闊歩する【ONE PIECE】 (ページ14)

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14.静かになったページ14

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壊滅したと言うが皆しんではいない。むしろ海軍大将の手から抜け出す唯一の方法だったのかもしれない。

大男、くまの能力は物を弾く力。やろうと思えば何100kmも何かを飛ばすことができる。それを使い麦わらの一味を一人ずつ何処かに飛ばした。

彼には飛ばした先の島の特徴を教えてもらい、一味の訓練を引き受けた。一味を生かしたい者同士、お互い戦っても無意味であるし。

鍾離が勝って島の何処かに逃がせても黄猿の足からは逃げられないだろう。光の悪魔の実の能力らしいので、光の速さで島を捜索されたら敵わない。それなら島の外、速さだけでは解決できない遠い島に飛ばしてもらおう。

バラバラにしたことを恨まれてしまうだろうか。二人が戦った後、彼らは姿が見えないぐらい遠くに行っていたのでわざとくまを逃したのは知らないだろうが。

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行き先は適当に。まずボーイン列島に行くことにした。

緑溢れる島、と聞いて草神のことが頭に過ぎったので。
海灯祭の時少し来てくれたのだったか。そこにある未知の植物についての話を土産にすれば目を輝かせて聞くに違いない。

こそこそと、今度は海兵とすれ違うだけで済んだ移動だったが、船の前に着いた時重大なことに気づく。

「魈……」

「御意」

何をだ。

慌てて風のように去った魈を呼び戻す。

「待ってくれ魈、魈待ってくれ待って」

「？……粗末な船をもっと良質な船にしたいのでは」

「……すまない……」

鍾離は自分の行いがこの無垢な目に勘違いさせてしまったことを悟った。

様々な旅人のいる各テイワット(ワールド)には、その旅人の行いにより公子が鍾離の買い物の料金を支払っていることを知っている魈と、知らない魈がいる。

どうして知ったのかはそれぞれ違うとして、この魈は知っていた。鍾離がモラがない、と言うたび公子が俺が払うよと颯爽と出てくるのを。

鍾離の買い物は多岐にわたり過ぎて、それら購入物は魈の素直な目にとってツルツルした石ころとボロい書物としか見えないものだった。正体はレアもの宝石と絶版になった書物なのだが。

価値が分からないのでこの魈は帝君キレイなものが好きなのだな、と雑に思っている。

魈が自分の背中を見て育ってしまった……良い方向もあるが、今回悪い方向を見た。

魈には船を操舵してほしい。自分にはあれ(さかな)が無理なので……

魈は勘違いを謝罪し了承した。