【あんスタ】オタクですが何か？〜３〜

オタク度 １０７％ ページ7

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「うっ、中々効いたわよ……」



「正当防衛です。私は悪くありません」



「そんなところもまた最高っ！」



私に殴られた左頬を摩り、私の正面に座る彼女の名前は、【君塚雪乃】さん。



彼女のストッパー係の綾花さんは、君塚さんの隣に座っていて、私の周りにはKnightsの皆が立ったり座ったり、寝てたりお菓子食べたりしている。



「でも、本当にごめんなさい、Aちゃん。雪乃には、私が後でキツく言っておくわ」



「それにしても、Aちゃんもスゴいわよォ。初対面の方に対して、平気な顔してグーパンするんだものォ！」



「突然のハグは、推ししか認めてないから」



そう。それは、絶対に叶うことのない願い。



でも私は、諦めない。いつか実現するその日まで、しばらくは妄想で補うから。



「……あ、それで用って何なんですか？」



「あぁ、それは……



國崎Aさん。あなたを、我が【ドリームプロダクション】へスカウトに来ました！」



その事務所は、綾花さんも所属していて、有名なダンサーやアイドル、ミュージシャンを数多く輩出している有名事務所。



誰もが一度は耳にしたことのある事務所の名前に、Knightsの皆も驚いていた。



「しかし、一体何故この方がお姉様をscoutに？」



「やっぱり、あの歌なの？」



朱桜くんと朔間凛月の問いかけに、君塚さんは人差し指を横に振った。



「違うわ。確かに彼女は歌唱力もあるし、そりゃあもちろん、ふふっ、私好みのスタイルもしてるし、顔も良いけど……私が注目したのはダンスよ。



Aさんは、ダンス世界ジュニア大会で、三位に輝いた凄い人なのよ！」



こいつ……何で知ってるんだ！人の個人情報を！！



情報漏洩してるぞ！情報漏洩！！

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