# 悔しくて悲しくて ページ4
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食事を終えてレストランを出るなり、
「 ホテルどこなの？」なんて
どストレートに聞いてくる目黒蓮。
『 え？いや、言わないですよ、』
「 なんで？」
『 いや、なんでって……、』
食事ならまだしも
男にホテル教えたらやばいじゃん、
しかも相手アイドルだよ？
てかなんで私の方がこんな気遣ってて
この人はこんなに普通なの…。
「 大丈夫、別に部屋まで行かないし。」
『 でも…、』
「 海外でこんな時間に
女の子が一人なんて放っておけないでしょ。」
ほら、教えて？って
優しく首を傾げる目黒蓮が、
元彼に重なってふと泣きそうになる。
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結局、素直に教えたホテル。
出来るだけ明るい道選んでくれたり
歩道側歩かせてくれたり、
普通に男として惚れそうになった。
「 着いたよ。ここでしょ？」
『 うん、…ありがとう。』
レストランから30分ぐらい、
あっという間にホテルに着いた。
目黒蓮はどこに泊まるんだろう。
てか、もう一箇所行きたい場所は？
『 行かなくて良かったの…？』
「 ん？いや、
行きたい場所ここだったから。」
すると目黒蓮はポケットから
翔太くんのアクスタを取り出して、
そのまま素直に手渡された。
私のこと、…送ろうとしてくれてたんだ。
そう思うと嬉しくて、
彼氏と別れてから久しぶりの
男の人の温もりに溺れそうになる。
『 …ありがとう。』
「 どういたしまして。」
翔太くんのアクスタを受け取ると同時に
ポンっと頭の上に乗る手。
だけどその瞬間、
堪えていた涙がドッと溢れ出た。
「 えっ、…ごめん、
そんなに翔太くん恋しかったの…？」
『 違う……っ、違うよ、ばか、』
国民的アイドルに
バカとか言っちゃってるよ私。
てかそもそも
なんで私、目黒蓮といんのよ……。
『 ばか…っ、ばかばかばーかっ…。』
.
私、幸せになれるはずだったのに…
今更婚約破棄されたこと思い出して
意味分かんないくらい苦しくなって、
気付いたら目黒蓮の存在なんて忘れて
わんわん泣いてしまっていた。
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こんぴ - めちゃくちゃ感動しました！次は山田涼介くんでかいてほしいです！ (9月2日 22時) (
レス) id: 752090bb54 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - とっても感動する素敵なお話でした(>_<)他のお話も読ませていただきますね！ (2022年12月26日 11時) (レス) @page37 id: 6ed58a0011 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - 感動しました！泣きました！！目黒蓮の話また読みたいです！！！ (2022年1月22日 15時) (レス) @page37 id: f144e75419 (このIDを非表示/違反報告)
あ - おもろかった！ (2022年1月10日 14時) (レス) @page37 id: 6a6c6e6764 (このIDを非表示/違反報告)
ちっぷ - ほんとに感動しました！！ありがとうございます！！！！！ (2021年12月23日 10時) (レス) @page35 id: 0e171c8642 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：望穂
| 作成日時：2020年5月12日 0時
