# 慣れない生活 ページ13
.
旅行から帰って来て数日。
目黒蓮に食べさせてもらうのも悪いし
そろそろ仕事を探そうと思い始めた。
こんな夢みたいな生活
いつまでも続くわけないんだし、
1ヶ月先のことを考えれば
手に職がないと困るから。
「 え、就活？」
『 うん、いくらなんでも気遣うし。』
「 いいじゃん、気にしなくて。」
『 だめ、私が気になるの。』
どっちにしても
翔太くんに貢ぐためのお金が必要だし、
そのために働くのなんて
今までも苦痛じゃなかった。
結婚したら少しは
ヲタク生活も緩めようと思ったけど、
こりゃしばらく無理そう。
翔太くんと会ったら、変わるのかな…。
.
『 はあ…。』
だけど仕事って見つけるの難しい。
一応まだ新卒何年目かの歳だけど、
大学で付き合ってた元彼と
割とすぐ同棲始めてしまったから。
…なんでちゃんと就職しなかったんだろ。
今さらになって
そんなこと悔やむと思ってなかったな。
『 ……ちょっと休憩。』
今日も何件か探してみたけど
しっくりくる条件が見つからなくて、
旅行疲れの残る身体を
少しの間だけソファに休めた。
.
�燹� ……ちゃん、…………Aちゃん、」��
.
遠くで名前を呼ばれた気がして
薄っすら目を開けたら、目黒蓮が見えた。
起きた瞬間、彼の顔を見るたび
まだ夢見てるんじゃないかと思う。
『 ……おかえり、…ごめん、ご飯、』
もうそんな時間なんだって
急いで身体を起こす。
けど、その瞬間猛烈な目眩がして
思いきりソファに逆戻りした。
「 ばか、何してんの？」
『 ……え？』
「 めっちゃ熱いよ、熱ある。」
そう言われて初めて、
自分の顔が火照っていることに気付いた。
頭痛いし、寒気するし、
どう考えてもこれはやらかしてる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4234人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こんぴ - めちゃくちゃ感動しました！次は山田涼介くんでかいてほしいです！ (9月2日 22時) (
レス) id: 752090bb54 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - とっても感動する素敵なお話でした(>_<)他のお話も読ませていただきますね！ (2022年12月26日 11時) (レス) @page37 id: 6ed58a0011 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - 感動しました！泣きました！！目黒蓮の話また読みたいです！！！ (2022年1月22日 15時) (レス) @page37 id: f144e75419 (このIDを非表示/違反報告)
あ - おもろかった！ (2022年1月10日 14時) (レス) @page37 id: 6a6c6e6764 (このIDを非表示/違反報告)
ちっぷ - ほんとに感動しました！！ありがとうございます！！！！！ (2021年12月23日 10時) (レス) @page35 id: 0e171c8642 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：望穂
| 作成日時：2020年5月12日 0時
