B'0 ページ7
あれから時はあっという間に過ぎていった。
…何も無かったともいう
普通に部活に入り、普通に試合に出て、普通の学校生活をしていた
強いて上げるとすればサッカーで点を入れるごとにスキルが上がった、ということぐらいだ
とは言っても試合にすごく使えるというわけではないし、名前しか分からないやつもあるので別にそんな意味はない
そんな事を考えている間に夕食ができたと呼びに来た祖母に返事をするやりかけの課題を閉じて参考書を本棚にしまう、一拍置いてからリビングに行くと、まだ祖父が来ていなかった
椅子に座って待っていると祖母が話しかけて来た
「それにしても早いわね、Aはもう高校生だものね」
「今はもう2年生だけどね」
祖母はあら、そうだったかしらねぇとか言いながら茶碗にご飯を盛り付けていた。待って、そんな山盛りにしたご飯誰が食べるの、え、僕じゃないよね、え、
と、一人自問自答していると祖父が来て椅子に座る、祖母は遅かったわね、何かあったの?と聞きながら山盛りの茶碗をその前に置いた、そんな食べれる??
「これが家に届いてな、どこに置いたかと探してたんだ」
と言い、ほれ、お前さん宛、と僕に手紙を渡した
手紙か、手紙??手紙というより封筒の形のそれを受け取り、封を開ける
「強化指定選手…」
一通り目を通すと祖母に渡す
「はへー、凄そうだねぇ、、行くのかい?」
ここにいてもする事はサッカーくらいだしね、と返事して、手を合わせる、冷めてしまうだろう?
「いってらっしゃい」と祖父は言い、これが親離れかなんて言っていた、冷めるよ。
__
スキル
変容
気配感知
完璧なる形
13人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:翡翠 | 作成日時:2023年3月29日 16時