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本来なら今日は
なんて言うがあの場所に行っても友人と言える人物は居ないのであまり今日と変わらないのだが。
なんて考えているとボール_模様からしてサッカーボールだろうか_が上から降ってきたので条件反射でキャッチする。そうしたらそのボールを追いかけて黒髪の少年が「おおきに」と言いながら走って来た、と思ったら石に躓いて思いっきり顔面から転けた。思わず、は?!と叫んでしまったのは無かったことにしてほしい、そんな事を考えている間に少年は起き上がったが目には涙が溜まっている
その様子を見て思わず僕は彼とサッカーボールを抱えて水道まで走る、たとえ僕が少年の姿をしていても同じくらいの背丈の少年を抱えて走ることは世話なかった途中で少年が「は?!」と言っていたが舌を噛みたいのかといえば黙った。物分かりの良い人類は嫌いじゃない。
僕の猛ダッシュにより案外すぐに水道に着いた、近くのベンチに少年を置いて傷を確認する
奇跡的に顔面に傷はなかったが腕や足に軽い切り傷があったので水で洗って持っていた絆創膏を貼る。後で訴えられても迷惑だからな。と思い丁寧に手当てすると彼が涙声で「おおきに」とまた言っていた。そういえば人間は痛みでも涙が出るんだったかと思いポケットの中にしまっておいた飴を3つ取り出して少年に渡し、早くよくなるといいなと声を掛けて帰ろうとする
「あんさん、名前は」
と少年はいったので心底意味がわからないといった顔で振り向くと「こんだけ
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作者名:翡翠 | 作成日時:2023年3月29日 16時