11 嘘だろ ページ11
しばらく経ってお酒も進み、
お互い酔いが相当回ってきた頃。
壮「あ、お酒なくなった」
『うっそ結構あったのに』
壮「どうする？コンビニでも行く？」
『あー、そうしよっか』
壮「俺ら相当酔っ払ってるけど大丈夫かな？w」
『だいじょーぶでしょ』
壮「大丈夫じゃなさそうな言い方だな〜…
じゃあ行こっか」
『はーい』
壮馬の部屋から出て、
二人並んで最寄りのコンビニを目指す。
歩いているうちにだんだん距離が近くなっていく。
すると、一瞬。ほんの一瞬。
壮馬の手と私の手がこつんと触れる。
『…っ』
途端に恥ずかしくなって目線を落とす。
一方の壮馬は気にする様子もなく
淡々と話を切り出した。
壮「なんかさ」
『ん？』
壮「俺、初めてだわ」
『なにがよ』
壮「異性の友達とこんなことするの」
『私もだわ』
壮「深夜に酔ったままコンビニ行く男女二人とか
もう一周回って恐ろしいでしょ」
『まだ会話成立してるし平気平気』
壮「ほんとか〜〜？w」
そうやって笑いながらコンビニに入り、
目的のお酒を選ぶ。
壮「なに買う〜？」
『壮馬が好きなやつ』
壮「了解、任せて」
壮馬がそう言ったのを聞いてから、
お菓子の棚の前にしゃがむ。
あ、これ美味しいやつだ。
カゴに幾つかのお酒を入れた壮馬が、
私の横にしゃがみこむ。
壮「A、お菓子はなにが好きなの？」
『ん〜、これと…あ、これも好きだよ。
壮馬も食べてみるのオススメ』
壮「あ〜〜、これ美味しいよね、俺も好き」
壮馬が膝の上で腕を組んで、
首をこちらにこてんと向ける。
壮「…なんかこうしてると、デートみたいだね」
『え…』
壮「なーんてね。ほら、それちょうだい。
お会計しちゃうから」
『え、いいよ。私買うよ』
壮「そうは言っても、
Aお財布持ってないでしょ」
そんなはずは…と思いながらポケットを触る。
ない。
壮「でしょ？」
仕方ない、ここは大人しく壮馬に奢られよう。
…にしても自分も壮馬も、相当酔ってるな。
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そると(プロフ) - mちゃさん» ありがとうございます！！近々続編を投稿予定ですので、ぜひよろしくお願いします！ (2020年6月16日 20時) (
レス) id: 88d0dc4af6 (このIDを非表示/違反報告)
mちゃ(プロフ) - 好きです！続編楽しみに待ってます！ (2020年6月13日 0時) (レス) id: e046c287bb (このIDを非表示/違反報告)
兎亜(プロフ) - こまつさん» ありがとうございます！また近いうちにお会いできるよう頑張りますので、どうぞよろしくお願いします！ (2020年6月12日 19時) (レス) id: 51dcbeb2a7 (このIDを非表示/違反報告)
こまつ(プロフ) - お疲れ様でした！いつも楽しく拝見させていただいてました！これからも頑張ってください！ (2020年6月12日 18時) (レス) id: f4d38f94f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：兎亜 | 作成日時：2020年5月31日 17時
