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緑谷side
治優くんは、鈍感だ。
轟くんのようにストレートに言わなければ伝える事すら叶わない事はわかってる。
この恋が叶わない事も。
だから、いつも鈍感な君に驚いてしまっている僕からの細やかなやり返しとして、この思いは遠回しに伝えてやる。
多分君は気付かない。ヒントもあげない。気付かせる気も無い。
それだけ君を大切にしたいって気持ちだけ、伝えられれば良いのだけれど。
教室のドアを閉め、治優くんと向き合う。
少しでも格好つけたくて顔を引き締めるようとする。けど、
君を見ているとなんだか笑っちゃうんだ。嬉しくて。
『ど、どした？急に笑って』
心配する治優くんも可愛いね。
嗚呼、伝えたい。
いっそぶち撒けてしまおうか。
君に触れたい。
君にハグしたい。
君にキスしたい。
君に深いキスもしたい。
なんならその先だって、したい。
言ってしまえば、楽になる。
言ってしまえば、困ってしまう。
前者が僕。後者が治優くん。
でも、やり返すのなら、もっと困らせても良いのでは？
悪魔か、僕の本能か…どちらかが僕に囁いた。
そうだ、やってやろう。
目の前の君への、逆襲だ。
治優くんの手を掴み、視線を合わせる。
少し微笑めば、顔を傾げる僕の好きな子。
ちゅ
緑「…しょーどく」
もう一度微笑んでも、一瞬前と同じ反応は帰ってこなかった。
『…な、』
緑「な？」
『何が消毒じゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！』
口塞ぐよ、口で。って言ったらすぐ黙っちゃった。ちぇ。
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腐毬(プロフ) - yu-kariさん» ありがとうございます(*^^*)これからも更新頑張りますので、またお気軽にコメントどうぞです。 (2018年11月7日 21時) (
レス) id: 12d1aaf1f2 (このIDを非表示/違反報告)
yu-kari - goob！！！いいですねー！いいですねー！続き待ってます！ (2018年11月7日 20時) (レス) id: de93f0d8c4 (このIDを非表示/違反報告)
腐毬(プロフ) - リクエストはこちらにて受け付けております。気軽にどうぞ。 (2018年10月28日 20時) (レス) id: 12d1aaf1f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：腐毬 | 作成日時：2018年7月23日 13時
