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名前side
更衣室で轟と二人っきりになった。
他のみんなはとっくに着替え終わって教室へ行った、けど、俺が轟を引き止めた。
あの事を、謝りたかったからだ。
『…あのさ、轟』
轟「…なんだ」
目の前のこいつは、つめたい目で、視線で、俺の心を凍らせていく。
『ッ…個性…羨ましいとか簡単に言って本当悪かった…何があったかはしらねぇが…その…力になれるなら…なりてぇ！』
凍らせられたのなら、己の熱気で溶かすのみ。
語尾を強くして言いきった。
轟の目が少し、揺れた。気がする。
轟「…その言葉、いつか嘘になるぞ
俺はお前が思う程善人じゃないし、お前に力になってもらっても、恩返しなんてできねぇ。お前の気持ちが嫌なんじゃねぇ。俺が嫌なんだ。」
沈黙が続いた。
先に口を開いたのは俺だ。
『…はぁ？お前馬鹿なの？』
ちょっといつもより荒っぽい口調で言ったら、驚いた顔の轟が目に入った。
『そんなに俺が嫌な思いしねぇように気をつかってくれるお前を、善人じゃないとは言わせねぇぞ』
轟「…！」
『それになぁ、俺の目的の方がひでーぜ？
ヒーローの本質はお節介って言うだろ？お前にお節介して、自分がヒーローになる為にこんな事言ったんだから。
って訳で、お前は俺に頼っとけ。っていうか、頼れ！！』
四分の一本音、四分の三頼ってもらう為の口実だ。
これで頼られてくれれば、轟の負担も軽くなると思っ…………
なんで轟は泣いてんだ？
『ととと轟！？どうした！？？何か悪い事言っちまったか！？！？』
轟「っはは…お前すげぇな」
『えっなんで笑われてんの俺！？と、とりあえず大丈夫なんだな！？？』
俺が焦れば焦るほど、轟は笑みを深くした。
不快に感じている訳ではなさそうだ。
轟「はぁ…治優」
『えっあっはい！？』
たくさん笑った後、息を整えた姿は、すごい綺麗だった。
轟「…ありがとな」
前言撤回。今の笑顔の方が綺麗だ。
轟「…………目、つぶれ」
『？おう』
ごみでも付いてたかな。うわぁあんな事言ってる時にごみ付いてんの恥ずかしすぎんだろ…格好つかねぇ…
ちゅ
俺の両肩にそれぞれ手を置かれ、位置を固定された時点で気付けなかった。
目を見開いた時には、おでこから生暖かかった唇が離れ、満足そうに目を細めてる轟。
『…は？』
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腐毬(プロフ) - yu-kariさん» ありがとうございます(*^^*)これからも更新頑張りますので、またお気軽にコメントどうぞです。 (2018年11月7日 21時) (
レス) id: 12d1aaf1f2 (このIDを非表示/違反報告)
yu-kari - goob！！！いいですねー！いいですねー！続き待ってます！ (2018年11月7日 20時) (レス) id: de93f0d8c4 (このIDを非表示/違反報告)
腐毬(プロフ) - リクエストはこちらにて受け付けております。気軽にどうぞ。 (2018年10月28日 20時) (レス) id: 12d1aaf1f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：腐毬 | 作成日時：2018年7月23日 13時
