そらるより有名です【part2】

58話 ページ21

『彼方〜』


彼方「なに？」



『なんでこの人いるの？』


彼方「付属品、なんかくっついてきた」


真冬「いえ〜い」





休日。といっても、いつも休日だけどね！！はん！！！



今日は彼方と遊ぶ約束をしていた。そして今日も、いつも通りに決めた時間の一時間半後に彼方は来る。
　




だけどさ……









真 冬 も 来 た


こいつ、私の中ではブラックリスト入りなんだよ。初対面でお菓子の棚漁って食いやがったからな。



真冬「そらるさん、これ食べます？」

彼方「うん」



『いや、なに食べてんだよ！！！！』









私のコンソメチップスがｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧ！！！！





…画面の前の良い子の君ィ？初対面の人のお菓子の棚を漁るのはダメだよ☆推しだからといって、決してマネしないでね☆☆








ちょ、ま、ほら！！！また君たちはそんな目で私を見るんだ！！

「皆、心が優しくなったからもう蔑んだ目はしないよね〜」なんて考えてたのにさ！！！





…あぁ、そうか。君らは初対面の私に向かって蔑んだ目で見てきたんだった( ˘ω˘ )





私が呑気に昇天している間も、彼方と真冬は止まらずコンソメチップスを食い尽くしていく。


バリバリバリバリ、ずっと音がしている。それに釣られて、私の足元にはしろさばが。




気を紛らそうとして、しろさばのふわふわした頭を撫でても、ずっとバリバリ言っている。








…そんな時、バリバリという音が消えた。





『ま、まさか……！』









真冬「あ、なくなった」




『嫌ァァァァァァァァァァ！！！！！！』




おい真冬。お前、動画ではあんま食べないキャラじゃなかった？食べないから白くて細い腕なんだろ！？


私の家では容赦なく食べ漁ってるけどな。私そろそろ泣くぞ？あ？



『もういいし……』



不貞腐れた私は、リモコンを取り出して、テレビをつけた。なんか、面白いものないかな。








「大きな声でピリカピリララ♪」

「はしゃいーで騒いで歌っちゃっえー♪」

「パパママ先生ガミガミおじさーん♪」




『「「…」」』


『「「おジャ魔女ど●みじゃん」」』


皆さ、小さい頃におジャ魔女どれ●見てた？私はね、おジャ魔●どれみ大好きだったから見てたな。





ぼーっと眺めていると、また後ろで、今度はｻｸｻｸｻｸｻｸｻｸ…と嫌な咀嚼音がする。

ゆっくり振り返ると。









彼方「これ美味い」




『ｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧ！！！！』



またお菓子食われてました。ちゃんちゃん。

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