43話 ページ3
あれから数分後。お腹が減ったという本能から起き上がった二人。
『………真冬』
真冬「んー?」
『なんで彼方と冷蔵庫漁ってんだよ!!』
そう。私は油断していた。彼方はともかく、今日が初対面の真冬。流石に仲良くなったからといって、食べ物を漁ったりはしないだろう。と。なのに…
彼方「あ、これ美味い」
真冬「この味食べたことないけど美味しい」
保存していた私のお菓子を食べていく。いや、食べるんだったらいっそ素材でも食べてろよ!!!
私は二人の口にトマトを突っ込んでおく。
彼方「ンゴッ」
真冬「ゴフッ」
またお亡くなりになった二人を横目、しろさばに餌をあげる。
嬉しそうな顔で微笑む我が天使。ホント、可愛い…
中々書けない小説を保存して、パソコンを閉じる。そしてソファーにゆっくりと体を委ねた。
途切れ途切れ、通知が鳴る真冬のスマホ。おいおい、あのツイートから結構時間たってるぞ。
誰なんだろ、本当に。彼方の時は「天月」さんだったよね、大半が。
彼方「おい、まだ鳴ってるぞ」
真冬「」
生き返ったのに、また死ぬ真冬。これで何回目だ。
彼方が、こっちにやってくる。私の隣に、ゆっくり座った。
彼方「俺さぁ」
彼方が切り出す。少し強張った声だった。
『…なに?』
私も、少しだけ緊張してしまった。
彼方の、光る桃色の唇が開かれる。
彼方「またゲームデータ消えた」
『』
いやいやいや!!??今のは乙女チックな展開だろ!何がゲームデータ消えた。だよ。
真冬「あ、僕が消しました」
『あ』
〜しばらくお待ち下さい〜
あれから彼方に絞められた真冬。今は白目を剥いています。皆もさぁ、私の家来てよ。まじ、Twitterや動画じゃ見れないシーンいっぱいあるから。
彼方「ふっっざけんな…」
『うっっわ』
般若の顔で、必死にコントローラーを動かす彼方。ゲーム中毒者の顔と手つきだよ。
なんだかんだで過ぎていく時間。いつのまにか、夜遅くなった。
『お前ら、帰れ』
彼方「えー」
真冬「えー」
私が何を言っても知らんぷりの二人。いい歳した幼児じゃん。彼方とかもう三十路だろ?(こいつも一歳だけ年下。なので三十路)
おい誰だ?私のこと「お前も三十路」つったのは。私はぴちぴちのプリキュアですけど??
謝るって!ごめん!プリキュア可愛いから!!ごめん!!
彼方「俺、泊まるわ」
真冬「じゃあ僕も」
『!?』
そんな中、爆弾が、落とされた。
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キース(プロフ) - るるおさん» なんと嬉しい言葉……更新!頑張り!!ますので!!!これからもよろしくお願いしまァァァァす!!!! (2022年1月7日 10時) (レス) id: f19164db3a (このIDを非表示/違反報告)
るるお(プロフ) - とんでもなく面白い小説を見つけてしまった……続きが!楽しみ!!デェス!!!更新楽しみにしてます♪ (2022年1月7日 0時) (レス) @page28 id: 877b8d529d (このIDを非表示/違反報告)
キース(プロフ) - 月の光さん» 数えたんかい!!!!なぜわかった…!?まさか、お前、勇者か……!?えー、翠雨ちゃんが終わる瞬間も見つめてあげて下さい(白目) (2021年12月5日 13時) (レス) id: f19164db3a (このIDを非表示/違反報告)
月の光 - アの数数えましたー!エンダァァァァァの方が31でイヤァァァの方が35でしたー! 夢主ちゃんおわたやな (2021年12月5日 12時) (レス) @page25 id: 7a85c7ca1e (このIDを非表示/違反報告)
キース(プロフ) - 魔灯さん» マネちゃんはお強いですから…w (2021年10月1日 19時) (レス) id: f19164db3a (このIDを非表示/違反報告)
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