【SKエイト】そんな僕でもスケボーが好き (ページ6)

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Sが開催される当日。

何も変わらず学校へ行って、みんなと話す。
家に帰ってスケートボードのメンテナンスをして…

そんなことをしているうちに時間になりSが開催されるであろう場所へとスケートボードに乗って向かう。

『やっぱり夜の風は気持ちいな…』

網のバリケードで閉鎖された鉱山、始めてきた僕には異様に見えた。

無理やり道を作ってるみたいな…

中には人が沢山いて、みんなスケートボードを持っていた。
楽しそうに話してる。
それが僕には、ちょっと怖くて…

兄「A、こっちだ」

『…ここでスケボすんの？』

兄「そうだ。お前にも見て欲しくてな。」

そう言われて周りを見渡す。

「今回はどんな勝負になるだろうか」
「俺はーーーに賭ける」

僕の知らない世界。

怖い気持ちもあるけど、何があるんだろう、とワクワクしている気持ちもあった。

ふと聞こえてきた「命懸け」の言葉。

どうやら子の場所は、命をかけて戦う場所のようだ。

『…これ大丈夫そ？』

そんなことを考えていると、後ろから声をかけられた。

？「おま…A、か？」

聞き覚えのある声に振り向こうとするも、本能的に拒否反応が起こる。

知り合いだったら僕のこの格好を知っているのは兄と家族だけ…

ｷﾞｷﾞｷﾞｷﾞｷﾞｯ…と音が鳴るかのようにゆっくり振り向く。

そこには案の定、歴くんがいた。

ﾚｷ「…Aだよな？」

『…ﾊﾊ』

別に隠していた訳では無い。

でもいざ知られると怖いものがある。

しかも…

ﾗﾝｶﾞ「レキ？何してるの…」

ランガくんが居た。

『お…』

終わった。色々と。どうしよう。

プチパニックである。

ﾗﾝｶﾞ「…あれ、A、さん…？」

『うん。AAだよ。びっくりした？』

もう開き直るしかなかった。