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放課後。赤い夕焼けが教室を包む。この教室の方角は、この時間帯になると夕日が差し込む場所に位置している。
チャイムが鳴ったにも関わらず、何となく教室でぼーっとする。ブブッとスマホがなって、吉野からのLINEが見えた。
【今日はあんたのバレンタイン食べなあかんからアイスいらんわ】
あーそういえば奢るって言ったな。察してくれたんだな、さすが友人。ぶっきらぼうだけど、気が利くところが好きだ。
阪本くんはと言うと、突発的な風邪にかかったみたいだった。
中谷くんは、苦い顔をしながら｢どうしても行くって言ってた見たいやけど、おばさんに止められとったわ……Aさんのチョコ、欲しかったやろうなあ」と、本人みたいに残念そうに言うもんだから、少し私も気分が沈んだ。
風邪か……辛そうだな。お見舞い、行ってあげようかな。でも家の場所知らないし、私が行っても邪魔だろう。
そう思うぐらいには、彼と仲良くなっていたことを悟る。最初はあんなに悪いイメージしか無かったと言うのに。
不思議なもんや、と机の上にぽつんと置かれた、阪本くん用のドーナツをつついた。
こんな馬鹿なことしとらんと帰ろ。そうしよう。
バッグを持ってドーナツを机に置くか迷ったけど、今日風邪をひいたのなら何日かは学校を休むことになるだろう。腐っても困るし、持って帰って私が処理するか。
カバンの中に入れようとするタイミングで、ドアが開いた。
そこにいたのは、マスクをした、息が荒い阪本くんだった。
｢え、……さ、阪本くん、風邪引いたんちゃうかった……？」
阪本｢はあ……はあ、……、バレンタイン、」
｢……まさか、バレンタインのチョコ貰うためだけに来たってこと？？」
｢……」
黙って頷く。よく見れば制服も崩れてるし、ジャケットは肩からずり落ちてるし、ブラウスのボタンは所々掛け違えてる。
どんだけ欲しいんだよ、私の作ったドーナツ。
阪本｢それ……、俺のやつやろ、……」
｢や、まあ、そうやけど……」
よろよろとこちらに近づく。手を差し伸べるので、ドーナツを置いてやると、ズレ落ちたマスクの上で、阪本くんはまるで愛しいものを見るかのように切なく笑った。
阪本｢へへ……、はあ、やっと貰えた……。2年かかった……。嬉しいわあ……」
｢ん？どゆこと？」
阪本｢もう風邪で頭おかしなってるこの際やから言うけどさ、俺はAのことがずっと好きやったわけ」
｢……ん？、ん？」
なんて？？？
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8ﾋﾌﾍﾎ(プロフ) - 流さん» いえいえ全然大丈夫です！！！いつまでもお待ちします☺️ありがとうございます！ (2月21日 8時) (
レス) id: 24374c049d (このIDを非表示/違反報告)
流(プロフ) - 8ﾋﾌﾍﾎさん» わーありがとうございます😊今リクエストがかなり溜まっておりまして、消化するのがだいぶ先になってしまうかもしれないんですがよろしいですか…！？😭 (2月20日 9時) (レス) id: a6a9c1ba3f (このIDを非表示/違反報告)
流(プロフ) - いとさん» オワ〜いとさん😭😭！こちらこそありがとうございました…！！やっぱりいとさんの書かれるようなダイナミックなtjさんは難しかったです……T Tもっと作品読んで解釈深めないと……🤔楽しんでいたたけたようでなによりです😭 (2月20日 9時) (レス) id: a6a9c1ba3f (このIDを非表示/違反報告)
8ﾋﾌﾍﾎ(プロフ) - はじめまして！！！！流さんの作品とても好きです！！！いつもニヤニヤしながらお話読ませていただいてます( *´꒳`*)ﾘｸｴｽﾄいいですか？ｸﾛｵﾋﾞのｵｵﾆｼさんのお話が見て見たいです…！ (2月20日 8時) (レス) id: 24374c049d (このIDを非表示/違反報告)
いと(プロフ) - 流さんこんにちは飛んできました！リクエスト答えてくださりありがとうございます、最高でした(；；)私は流さんが書かれる男勝りな主人公ちゃんが大好きなので、それプラス嫉妬tjさんでめちゃくちゃ嬉しい組み合わせでした…！何回も読み返します！(^^) (2月19日 17時) (レス) @page43 id: 5013af6899 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流 | 作成日時：2024年1月22日 3時
