2時間目 ページ3
音楽室の下駄箱に上靴を入れる。
ガラッとドアを開けると、ピンッと背中側だけ見える学ランの背筋が伸びた。
｢お待たせ。変態に絡まれとった」
？｢変態て笑 盛山先生？」
｢ちゃうわ笑 可哀想に、盛山先生」
ポロン、とピアノのいい音色が聞こえる。ちょっと古臭いというか、ホコリ臭いけど、私はこの部屋の感じが好き。
グランドピアノの鍵盤の前に座るは、後輩のさすけくん。
A姉さんとか、先輩呼びか名前に敬称でいいのに、何故かA姉さんだ。いや、姉さんって何？
さすけ｢変態って誰？」
｢そこ気になんの？笑
同じクラスの阪本ってやつ。キショいでほんま。」
さすけ｢あーさかさかよー？」
｢え、知ってるん？」
さすけ｢うん、知り合い」
｢へえ……スモール・ワールド現象やなー」
さすけ｢学校のコミュニティぐらいやったら全然有り得る話やって笑」
で、何故か先輩の私にはタメ口である。
阪本の事も変なあだ名で呼んでるらしい。別に私はそこまでして敬語をつけて欲しいわけじゃないから、好きにしていいけど。
なんで知り合ったん？と聞くと、少し考えたあと、｢聞きたい？」と何故か意地悪そうに笑うさすけ。
｢え、うん……。」
さすけ｢……。ダメ、姉さんにはまだ早い」
｢え？マジでどういうこと？」
さすけ｢じゃあ今日も教えてください！師匠！」
｢話変えんな笑 ほんで師匠って程でもないってば笑」
じゃあ、今日も定番の曲から、と横に椅子を置いて手を置く。はあい、とさすけの間延びした呑気な返事をスタートに、演奏が始まる。
引き終えると、律儀に拍手してくれるさすけ。ちょっとオネエ気味で、めちゃくちゃ変なところがあるのを除けば、彼は後輩としてとってもいい子で、よくできた子である。
さすけ｢やっぱA姉さんの弾き方好きやな〜。今日若干アレンジ入れたやろ」
｢あ、気づいた？いつも同じやったらつまらへんかなーって。……ま、楽譜通りに弾けへんかったらそもそも論外やけど笑」
さすけ｢姉さんの粋なアレンジ、あたしは好きよ。」
｢どうも。」
指が細くて長いから弾きやすいんかな？とさすけは私のを手を取った。大きな目が私の指を交互に見るので、ちょっと恥ずかしい。
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流(プロフ) - 名無さん» ウオーーーありがとうございます😭😭めちゃくちゃやる気出ます🔥🔥🔥🥲⚡️ (5月11日 23時) (
レス) id: a6a9c1ba3f (このIDを非表示/違反報告)
名無(プロフ) - この長編まじで好きです！！！！！💖秋定さんのキャラが良すぎて尊いです！！！！😭 (5月11日 19時) (レス) @page13 id: b30af06092 (このIDを非表示/違反報告)
流(プロフ) - しょくぱんさん» うわーー！！！コメントありがとうございます！！！気づかなくてごめんなさい😭😭🙏こっちめちゃくちゃ更新止まってて申し訳ないです…ボチボチまた始動していきますのでよろしくお願いします😖 (5月11日 12時) (レス) @page12 id: a6a9c1ba3f (このIDを非表示/違反報告)
しょくぱん - 初めまして！コメント失礼します🙇🏻♂️流さんの書かれる小説めちゃくちゃ良くて好きです！ (2023年3月7日 21時) (レス) id: c94fe41498 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流 | 作成日時：2023年2月22日 18時
