わちゃわちゃわちゃ

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｢……お、マユリカや」



完全に萎縮していた私の目の前に

まさに格好の的が現れる


ぬふ、いい獲物がおるわい


楽屋で着替えをしているマユリカ


朝からの寄席が一緒だから、丁度いいと

出番表を見て1人ほくそ笑んだのを覚えている。


きっと敬語を使ったら、は？とか、え？とか混乱するに違いない


いや、そうだ、きっとそう 間違いない


むしろそうじゃないと困る


とくに阪本なんかは私のことを完全に舐め腐っているから、

不意打ちされたことにイライラして、きっと醜態を晒すはず！


特に用意をしている芸人が多いこの時間帯


羞恥のレベルも高い


もし私の味方をしてくれる人がいれば、

先輩芸人からのおもちゃである阪本はどんどん追い詰められることだろう


え？中谷？あいつはもう既にマンゲキの芸人という芸人のおもちゃだから



今度は私がいじる番



長い間私のことをいじられキャラだと

思っていたお前らの常識を覆す時が来たようだな


しかしまあ自分から仕掛けることがないため、
声をかけようかかけまいか迷っていると、

お、とあっちから私の存在に気づく



阪本｢おはようA」



ふ、罠にかかったな馬鹿め！


その言葉が自分の身を滅ぼすことになると思いもしないだろうな！


おはようっていうか、むしろ(あんたの人生)おやすみなのだが！



｢おはようございます！阪本さん！」



私は思いっきり笑顔でそう言った。



さあ、目をかっぴらいて！


口を半開きにして！


間抜けな顔で！


｢なんやねん」って、アホみたいに言ってくれ！



阪本｢ん〜元気でいいやん」









……





あれ？

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