▶︎ ページ44
．
ベチッ
ドキドキしておかしくなりそうでいると、突如額に叩きつけられた痛み。
ィヤッァ！！！？と思わず叫んでしまう。
堂前｢今から桜川駅の近くのカヌレ堂行って、自腹で俺が好きなカヌレ買ってきて！｣
｢……え、え、桜川駅？カヌレ？｣
なんば駅の隣の桜川駅。堂前さんの好きなカヌレが売ってある店が駅の近くにあるのだった。
堂前｢だから、ちょっとこいって言ったやん！もちろんこれはハズレ券やから、当たったAには言うこと聞いてもらうでぇ〜｣
さいっあくや。
またもや、あの悪い顔が再出現した。
横の大東はゲラゲラ笑って私の背中を叩く始末。
茶化された気がして、変にドキドキしたのもすごく恥ずかしい。これも全部堂前さんの手の内だったということか。
｢くそー…………｣
大東｢え！？おもろ！おまえ泣きそうなってるやん！｣
｢なってないわ！！！！この年増！！｣
大東｢絶対なってる！！ムキになってるもん！！｣
うるさい！！と大東を蹴って、近くにあった私のカバンをとり、半ば逃げるように楽屋から飛び出した。
途中すれ違った兎さんが｢うおお、ミサイルみたいや｣と言ったのが余計にイラつきを加速させた。
｢もう！もう！！！堂前さんのバカーーーー！！！！！｣
大東｢……せっかくのチャンスやったのにい。よかったんですか？｣
堂前｢なにがあ？｣
いつもののんびりした口調でいう堂前に、大東は呆れ笑いが出た。
大東｢なにがって……笑
あんたも結構引っ込み思案というか、割と慎重派ですよね。肝心の最後の踏み込みが出えへんっていうか。AならOKしたやろうに｣
堂前｢何のこと話してるんか分からんねんけど^^回収されたい？その景品｣
大東｢いやっ、なんでもないっす。はい｣
いいねん、勝手に自分たちでやってくれれば。でも俺を巻き込むんやったら話しちゃうくない？
大東はそう思いながら、めんどっちぃなあ〜と、元気な同期が出ていった出口をずっと眺めている、超絶めんどくさい先輩を見ながら、頭の後ろをかいたのであった。
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 246人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ﾃﾝﾌﾟﾗ衣 - 流さん» そうです！！覚えてくださってて嬉しい♡…続編と共に更新楽しみに待ってます✨ (2023年1月13日 7時) (
レス) id: accb57b751 (このIDを非表示/違反報告)
流(プロフ) - ﾃﾝﾌﾟﾗ衣さん» リクエストありがとうございます❣️もちろんです〜！お話いっぱいいっぱいなので、続編で書かせて頂きますね〜🫶💓たしか前にもコメントくださってましたよね…❓嬉しいですありがとうございます😭💓 (2023年1月12日 22時) (レス) id: a6a9c1ba3f (このIDを非表示/違反報告)
ﾃﾝﾌﾟﾗ衣 - リクエスト失礼します💦 ニッポンの社長さんの辻さんでお話かけますでしょうか？？ ほんとに主様のお話大好きです！更新頑張ってください❤️🔥 (2023年1月12日 22時) (レス) id: accb57b751 (このIDを非表示/違反報告)
流(プロフ) - 名無さん» リクエストありがとうございます！かしこまりました❣️どきゅんどきゅんさせたいと思います🥰🫶 (2023年1月8日 18時) (レス) id: a6a9c1ba3f (このIDを非表示/違反報告)
名無 - リクエストさせていただいてもよろしいでしょうか...？どのようなシチュエーションでも構わないので、domaeさんと芸人仲間ではなく一般人の主人公のきゅんきゅんするお話が読みたいです><流さんの書くお話が大好きです、これからも陰ながら応援しています!!! (2023年1月8日 15時) (レス) id: b30af06092 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：流 | 作成日時：2022年12月29日 3時
