laughing

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皆が当たった外れたで一喜一憂している中、私だけ明らかに下がるテンション。


いいなあ、そんな楽しそうで。いちばん最悪なモノはもう当たらないんだからさ。


いっその事放棄してやろうか。え？券は？って聞かれたら、無くしちゃいました！か、当たってませんでしたーって言えばいい。


よし、そうしよう。



大東｢捨てようとしてるやろ｣



でもさすが10年一緒の同期、

私のことはなんでも分かるらしい。


完璧に私の考えは大東に見透かされていた。



｢ん？何が？｣


大東｢いや、何がじゃなくて笑笑

お前そういうとこあるやん｣


｢何が？？ばり失礼やねんけど笑笑笑｣


大東｢もうその笑い方は捨てる気やん笑｣


｢は？うざ、捨てへんし、｣



そう言ってしまったさなか、この券をもう捨てることは出来ない。


私の心に根付いている嫌な意地っ張り要素が発揮してしまい、自分で自分の首を締める結果になってしまいました。



大東｢Twitterあげて｣


｢え？｣


大東｢こっそり｢無くした！｣とか言い訳して捨てへんようにTwitterあげて｣


｢こいつ、ほんま……｣



そうだった


こいつは変に準備がいいと言うか

用意周到？悪知恵が働く？

どっちにしろ今の私には大きな弊害だ



｢はいはい！わかったよ、あげればいいんやろ、あげれば！｣



渋々写真を撮って｢これどないしょ｣と言葉をつけてアップした。


今はそのネコちゃんジャンボでタイムラインが盛り上がっているので、


すぐ芸人仲間やファンの手によって私の"ボコボコにされる券"が拡散される。


手に余りますわ、こんな券。


なんか持ってるだけでも不幸になりそう。


なんで貰っちゃったんやろ。毎年これ当たってる人どういう気持ちで何されてんの。


腹の底が見えない堂前さんのことだ。


表面上ニコニコしてても突発的に、

とんでもないことをするのを私は何度も見てきた。


私には想像つかないようなことをしてくるに違いない。


｢やっばいな……どうしよう、大東……怖くなってきた｣


大東｢そんなビビらんでも！笑笑

わからんでー？もしかしたら1位よりもいいかも｣


｢去年誰やっけ？｣


大東｢えーー熊プロさん！腕抓られとった｣


｢あかんやんけ！！！｣



痛そう、と思わず顔を苦く歪ませる。


思わず大東の服の裾を引っ張るぐらいには不安だ。










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