laughing

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こりゃあ、面倒くさいことになったぞ



私の右手が言う



ちろるにどうやって誤解を解こうか



私の左手も言う



｢はぁ〜〜〜｣


東｢めちゃくちゃデカいため息｣



今は6月


梅雨の季節に入り、ジメジメした毎日が鬱陶しい


中途半端に熱いくせ、雨に濡れたら普通に寒い

めんどっちぃ月である


ゆえに、室内にいる絶賛ガールズデイの私はもろに梅雨のダメージを受けている


ぐがぁぁぁぐおぉぉぁお腹痛いーーーうぜぇええ


って、家にいたら怪獣のように叫ぶけど

後輩の前で醜態は晒せない



東｢ちょっと寒ないすか？大丈夫です？｣


｢むしろ私にはこれくらいがいいわ｣


東｢っていいながら俺の上着めちゃくちゃ被ってますやん｣


｢こたつに入りながらアイスとか、キンキンに冷えた部屋でおでんとかそういう類のやつ｣


東｢最後わからんなあ｣



ええねん、腹痛って言ってもお腹温めて治るもんでもないし、と

東の上着にくるまりながら机に突っ伏した



｢んー机ヒンヤリしてｷﾓﾃｨ〜｣


東｢楽しそうでなによりですわ……笑｣



なんかいります？と思いっきりパシられてくれるらしい東


るん、と顔を上げて｢アイス食べたい｣と強請る

その発言に露骨に顔を歪める下僕･東



東｢アイスですか？？腹痛いのに？｣


｢だーかーらーこれは冷えて痛いんじゃないの！生●現象やねん！生●だけに！｣


東｢おもんな おもんなッッッ男笑われへんし｣


｢ダブルヒガシ出番いつなん？あれ？終わったっけ？｣


東｢終わりましたよ……3時からのやつにまた出とるけど｣


｢うちも一緒や！じゃ大丈夫やな｣



思いっきりパシられてくれ！



めっちゃいい笑顔で｢Aちゃん、ダッツが食べたいな〜｣と猫なで声でいう


それに呆れて笑いながら東は立ち上がった



東｢ほんま仕方ない先輩やな〜｣



悪態をつきながらも行ってくれる様子


東だいすき〜と適当にのたまって、
私はまぶたを閉じた


ほんなら行ってきますという東の声が聞こえたので
何も言わずに右手をあげる



ガチャ





扉が閉まる音がして辺りが一気に静かになった


聞こえるのガガガガと古びた扇風機が稼働する音だけ










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