laughing

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【ヴィーナスきんの場合】




きん｢あれ〜！さすけどこいったんすか？！｣


｢ひゃあ！？｣



おわわ、すみません、ビックリさせましたよね……！と距離をとる金髪のふくよかな男性。


ここがどこか分からない私はビクビクと身を引き締めてその顔を見つめた。



きん｢あーー……ええと、その様子じゃあさすけはおらんし、ここがどこかも分かってないし、何をするかも知らんって感じっすね……｣


｢……｣


きん｢あ、あっ、お、僕ヴィーナスきんっていいます！金星から来ました！

ええと、ここは大喜利サミット本会場スペースシップってところで……！オオギリをするために、各星から集まってきてるんです！｣



さすけは地球人代表やったけど、何らかの理由で来れなくなったんですよね、ときんさんは笑う。


ふにゃ、とその笑顔を見ると、幾分か硬直していた筋肉が柔らかくなってきた。


なんだか、ビクビクしていた気分も上がってきて、ようやく口が開く。



｢さすけは風邪ひいてもうて、代わりに私が来ました。何をするか全然聞いてなかったけど……オオギリってあのオオギリ？｣


きん｢あ！よかった！僕のミスト効いてる！｣


｢は？何？ミスト？｣


きん｢リラックス効果のミストを能力で流しました！もう僕のこと怖くないでしょ？｣


｢確かに……｣


きん｢さっき言ってたみたいに、オオギリってあの大喜利です！お題に言葉だけでボケるやつ。さすけが持ち込んできた地球の文化ですね｣



この宇宙船、ルナムーン兎ってやつが作ったんですけど、特殊な構造をしてまして、サミット参加しないと帰られへんのですよ、と眉を下げてきんさんは言う。


そっかあ……とミストでリラックスしまくってる私は、仕方ない、参加します、素直にきんさんから遠回しに要求されている事柄に応じた。



きん｢ほんまですか！やったあ！｣



さすけからようおもろいやつやって散々聞いてるんです！楽しみですー！と笑うきんさんに、異星人も悪くないなと思った。














(オオギリマガジンを見てて思いついたやつです。異星人設定が良かったので、触りとしてお試しで書いてみました。)



(また気が向いたら続き書くかも？望み薄ですが)



(これを機にオオギリプラネットで画像検索でもしてください。より楽しめる思います。)









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