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てかそれより阪本が奥で待ってますよ、腹減ってしゃあないって、とちょいちょいと奥の廊下を指さす中谷。
そうや、兎と変な話してたせいですっかり忘れてた。
｢せやー私もお腹すいたぁ、はよ行きましょ行きましょ｣
兎｢ホンマにわかったんやろなー！？｣
中谷｢まだ言うてますやん｣
｢マジでわかった超わかったエクストリームわかったギガントわかったベリーマッチわかった｣
兎｢絶対わかってないやつの言い方やんけ！！｣
なんか後ろでまだ言ってる兎を、片手ではいはいといなしながら、中谷の背中を押して共に廊下へ向かった。
中谷｢また兎さんにちょっかいかけられたんですか？笑｣
おもむろに中谷がそう聞く。んふふ、と少し笑って、｢そうやなあ｣と頭の中で喚いている兎を想像しながら相槌を打った。
中谷｢兎さん独占欲強いですもんねー｣
｢なー。デブのメンヘラってキツイよなー｣
中谷｢めちゃくちゃ言うやん……。｣
｢あ、今思い出した。なんか堂前にも同じようなニュアンスのこと言われたような気がするわ。｣
中谷｢えー？堂前さんがー？興味無さそうやのに｣
｢せやんなー？やからビックリした記憶あるわ。えーなんで忘れとったんやろ｣
ロングコートダディ揃って気色の悪い。
あ、そっか、と衝動でポンと手を打つと、｢？｣とこちらを覗き込んでくる中谷。そんな素っ頓狂な顔を指さして言った。
｢ロコディ、マユリカと仲いいもんなぁ。私に嫉妬してんねやぁ｣
中谷｢……ええー？笑 そっちに行きますぅ？笑｣
｢え、わたし間違えて舵切った？今｣
中谷｢このままやと座礁しますよ笑笑｣
｢マジか、それしかないと思ってた｣
もしかしてのもしかして、マユリカに嫉妬してる……？と恥ずかしながら恐る恐る聞くと、さあどうでしょう、と中谷のくせに含みのある言い方。
｢ほーん、じゃあ中谷はあの一瞬で兎の言ってることがわかったんや。私よりあいつのことようわかってるやん｣
中谷｢まあ、大方ね。Aさんはわからんやろうなと思いました｣
｢……バカにされてる？？｣
まあ、そんなことはどうでもいい。あいつらは私をよく意味のわからないノリで茶化してくる時があるし、深く考える方がアイツらのツボにハマるのだ。
中谷｢阪本怒ってるやろなー。あいつ、待たされんのいちばん嫌いなんで｣
｢うむー申し訳ないと言うしかないなー。私はあくまで不可抗力やからさあ｣
中谷｢Aさんのことになると特にうるさいんでね〜｣
｢えー判定厳しいー。｣
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作者名：流 | 作成日時：2024年3月3日 22時
