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兎｢Aさあ、もうちょっと他の芸人とも絡んだ方がええで？｣
｢……はあ。｣
急に後ろから声をかけられて言われたのは、お節介にも程がある一言。
え、どういうこと？って感想が真っ先に頭に浮かぶ。
また兎ワールドに知らず知らずのうちに迷い込んじゃったかなあ。
振り向いた先に、腕を組みながらこっちをへの字の口で見つめる兎を見ながら、首を少し傾げた。
兎｢その返事……ホンマにわかってる？？｣
｢実を言うと、そんなにわかってないです｣
兎｢あんなあ、そこがAのあかんとこやと俺は思うで？分からんかったらわからんと───｣
｢わからんわからん。兎が何を言いたいんかさっぱりわからん。
はい、この話これで終わり〜私マユリカとお昼行く予定やからお暇ー｣
兎｢おいおいおい！まだ話終わってないし俺が言うてんのはそれや！！｣
サササーーとその場から居なくなろうとした私の腕を、グイッと引っ張って制止する。
えー何がよー、と私もふざけ半分で足を止めた。
兎｢マユリカマユリカって……！お前がほかの芸人とつるんでる所見たことないねん！
俺もな、お前がなかなかの人見知りやとは知ってるけど、あまりにもマユリカと一緒におりすぎ！
威厳のある先輩としてもっとしゃんとしてやな……｣
｢いやまじでなに言ってるか分からんねんけど！私ぐろうとか、ぎょうぶとかと仲良いで｣
兎｢マユリカが圧倒的に凌いでるやん！｣
｢ええ……あんたの言ってること、あまりにもめちゃくちゃやで……。｣
あんたよか、先輩の威厳はあると思うけど……などと思いながら、キーキーうるさい兎を腕を組んで眺めた。
｢結局、マユリカを独り占めするなって言いたいんやろ？わかったわかった、あんたにも構うように言っとくから｣
兎｢いやそうちゃうってだから〜！！伝わらんなあ！｣
｢そっちが伝える気ないやんかー｣
あーだこーだ2人で言い合ってると、何してんすか、と丁度話の渦中にいる人物の中谷が近づいてきた。
中谷｢なにしてんすかー？｣
｢噂をすればなんとやらやな。兎が寂しいんやと。このままじゃ死んでまうってさ｣
中谷｢え、ホンマに何の話？笑｣
兎｢話が歪曲しすぎやって！ちーがーう！！｣
｢適度に構ったって｣
中谷｢えぇ？笑 まあ、はい〜笑｣
兎｢引くなよ、中谷のくせに！！｣
中谷｢なんやねんそれ！笑｣
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作者名：流 | 作成日時：2024年3月3日 22時
