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｢ははあ。あんた変人やもんな。パンピーなんか釣り合わへんで｣
阪本｢もう見抜かれてるやん｣
中谷｢Aまで言い出したらおしまいやで！？｣
｢あんたは今までもこれからもずっとおしまいや｣
中谷｢やめろや！！｣
じゃああんたらのあの精神異常者が閉じ込められてそうなラジオブースに行けばいいのね？と腕を組みながら言うと、
今の録音してラジ関の偉い人に聞かせたろか……と中谷が睨みながら言った。
(今こうやってボロクソに言ってる私も、一応ラジ関で隔週でラジオをやらさせていただいている身なのである。)
｢確かにあんたら2人で喋っても埒明かなさそうやしな。
どうせ変な恋愛なんやろ！まともな人はそのおかしさに着いて来れんくて、早々に別れとるはずや。
長く続いた元カノ思い出してみぃや、絶対どこか変なとこあったわ｣
中谷｢そんな………、ことないわ……｣
｢めちゃくちゃ図星やないかい｣
33期の常識人Aちゃんが迷える豚の中谷くんを救ってしんぜよう、と手を差し出すと、呆れながらも握り返そうと中谷が手を差し出す。
｢あ、肛門触ってる可能性あるから握手はやめとくわ｣
中谷｢マジでコイツにラジオの出演依頼出したの間違ってると思うねんけど俺！！稲田とかの方がマシやったわ！！｣
阪本｢だからあんだけ言ったのに……｣
｢お〜〜貴様ら頭脳みそごと刈り取ったろか｣
中谷｢……あれ？A先来てる｣
阪本｢アイツどんだけ気合い入ってんねん｣
つって、遅刻してる俺らやけど。
今日がそのAがゲストのラジオ収録日。
ゼェゼェ肩で息をしながら、入口の入館表に目を向けると、
AA
と名前が綴られていた。俺達もそんな会話を交わしながら名前を殴り書いて、エレベーターに乗り込む。
貴様息すんな、臭いねん、と横で無茶なことを言う阪本を無視しながら、嫌にゆっくり上がっているような気がするエレベーターにイラつく。
中谷｢……あいつ、また遅刻してきた俺達のことおちょくってきそうやな｣
阪本｢うわダル！マジでしてきそうやんけアイツ！｣
シカトしたんねん、と失態を犯しているのはこっちなのにも関わらず、何故かファイティング状態の阪本。
チン、と音が鳴って、エレベーターの扉が開く。
まるで競馬の競走馬のように、一気に弾丸の如く飛び出す俺たち。すみません！！遅れました！！！と叫んで部屋にイン。
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作者名：流 | 作成日時：2024年3月3日 22時
