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永見｢そりゃ僕的には行って欲しくないですよ〜Aさんおもろいから東京でも絶対上手く行きはるやろうし｣
大東｢何を心配してるんか知らんけど、変に気負わんと楽に行ってもうたらいいんちゃいますの。Aさんて自分のこと過小評価しすぎるところあるからな〜｣
永見｢わかるわ。もっと自信持っていいですよ｣
大東｢……うわっ、また泣いてますやん。ほんま泣き虫やなあんたは｣
｢泣゛い゛て゛な゛い゛｣
永見｢めちゃくちゃ泣いてますやん笑｣
Aさん、褒められ慣れてないんですよね〜可愛い可愛い、と永見が近寄って背中を撫でてくれた。
嬉しくて嬉しくて、後輩からそんなこと思って貰えてるなんて、感動して勝手に涙が溢れてきちゃっただけなのだ。
｢う゛〜〜〜あ゛りがとう2人共〜〜｣
大東｢あっかん、なんかAさんのこと可愛く見えてきたな笑笑
そろそろ俺も末期かも｣
永見｢可哀想やからAさんのことこれ以上いじめるのやめたって｣
｢永見゛〜〜｣
永見に優しく背中を撫でられたり、大東に笑いながら肩を叩かれたり。
きんちゃんの評価だったり、秋定の厳しい言葉だったり。
私の迷っている弱々しい背中を真っ直ぐに伸ばして、強く押すには十分な言葉たちで。
浜田｢……！？お前ら寄って集ってAさんに何してんねん！！？｣
大東｢誤解じゃ！！｣
わあわあうるさい3人を前に、あははと笑い声が出た。
次の日。なんとマユリカと紅しょうがが寄席でマンゲキにいた。
まさかの偶然に少しソワソワしながら、きんちゃんに近づき、肩を叩く。
｢きんちゃん、あのな｣
きん｢うん？なに？｣
｢あれから考えんてんけど……、
私ももっと今より頑張りたい。
だから、そのためにもみんなと一緒に上京したい｣
きん｢え、ほんま｣
まじで？と、割としっかり大きめの嬉しそうな声が上がる。
ちょ、ちょっと、声でかいて、と背中を思っきり叩くのだが、｢よくやったー！！｣とお返しのように頭をグイッと下に押し付けてくる。
｢いだだだだだ何してんねん男のノリで来んな私女の子やねんけど！！やめて！！｣
きん｢おまえっ！えらいなーーー！！よう考えた！？｣
｢よう考えたわ！！これ以上みんなに置いてかれんように、東京で知名度なくても……腐らず頑張る、つもり｣
きん｢えらい大人になって……！あんなピーピー泣いてたAが……！俺感動やわ泣きそう｣
｢おちょくるのやめてよ｣
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作者名：流 | 作成日時：2024年3月3日 22時
