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｢何が？｣
kento｢俺が対応した女の子。俺がサイン書いて目を離した隙に、めちゃくちゃAのこと睨んでたよ。｣
｢エ？｣
なにそれ、怖すぎんねんけど……、と顔を引き攣らせると、｢俺とAが仲良いからかなあ？｣とわざとらしく顎に手を置いて言う。
kento｢あの子のストーリーね、たまにメンションしてくれるから見るんやけどさ、
俺と絡む芸人、特に女芸人ね、めちゃくちゃボコボコに言ってんのよ！俺それ丸見えだっつーの！｣
何が面白いのか、腹を抱えてまでアハハと笑っている。
あのーkentoさん……私、引いてるんですけど……。
｢……で、何が言いたいのよ……言っとくけど、私そういうの気にせえへんからね。強がりじゃないから｣
kento｢いや違う違う！
さっきの子がさ？あんなハート作らせて動画撮らせるぐらい俺のこと好きで、
もはや俺の親友の域であるAに、めちゃくちゃ悪口言ってまでアピールしてんのに、
全然俺に響いてないし、イメージにすら残ってないって所がおもろいよね！って！｣
｢………？？｣
kento｢も〜まだわかんないの〜？？
ファンなんてどうせ俺の外見しか見てないんだよ？
そんな良いとこしか見せてない上辺だけの好きなんてさ、俺の心を揺さぶるわけないやん！
それなのに勘違いして一丁前に俺の近くにいるAに嫉妬してるなんて頭が高くない！？｣
そんでわざわざ俺に見えるような媒体で、俺の事を知ったふうにAの悪口言ってんだよ？！もうマジで面白いよね！とkentoは何がおかしいのか愉快に笑う。
こいつはこんなに可愛い顔をしておきながら、口だけでファンを殺せるような腹黒さを持ち合わせている。
感情を持ち合わせてないみたいに冷たい言葉が、ブスブスと飛んでくる。私に向いてないにしろ、もうやめてあげなよ……と止めたいぐらいに言いたい放題だ。
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作者名：流 | 作成日時：2024年3月3日 22時
